星組・礼真琴<下> 独自のダンディズム出せるように「必死に研究しながら試行錯誤」

[ 2021年9月25日 05:30 ]

高い身体能力を生かしたダンスと表現力で魅了する礼真琴
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 兵庫・宝塚大劇場で上演中の「柳生忍法帖」(11月1日まで。東京宝塚劇場は同20日~12月26日)で、隻眼の剣豪・柳生十兵衛を熱演する星組トップスター礼真琴。

 併演のショー「モアー・ダンディズム!」ではその高い身体能力を生かしたダンス、表現力で客席を魅了している。「踊ることが好きなので、ついつい体を存分に動かして自分が満足してしまうクセがあるんですけど、男役としてどっしり、立っているだけで成り立つ圧倒的な存在感を出したい」。その言葉通り、ダンスの“動”と背中で見せる“静”のコントラストが印象的だ。元花組トップ真矢みき(現・ミキ=57)、星組トップ湖月わたる(50)が紡いできた「ダンディズム!」シリーズの第3弾で「先輩方の見よう見まねではない自分が出せるダンディズムは何なのか。必死に研究しながら試行錯誤しています」と話す。

 トップ就任後、すぐに襲った新型コロナウイルス感染症。ファンも窮屈な思いを強いられる中での公演だが、礼は「この公演を見た方が“もう一歩頑張ってみようかな”と、前に踏み出す手助けになれれば」と力を込めた。(土谷 美樹)

 ◇礼 真琴(れい・まこと)12月2日生まれ、東京都出身。東海大浦安高を経て09年初舞台。星組配属。13年「ロミオとジュリエット」で新人公演初主演。19年10月、紅ゆずるの退団を受けトップ就任。身長1メートル70。愛称「まこっつあん」。

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