雪組・縣千 ダイナミックなダンス&生まれ持っての存在感 初主演作でいきなりファン魅了

[ 2022年1月22日 05:30 ]

フィナーレ、圧巻のダンスシーンでも客席を魅了した縣千
Photo By スポニチ

 雪組期待の男役、縣千の初主演作「Sweet Little Rock’n’ Roll」が宝塚バウホールで開幕した(25日まで)。

 シェークスピアの喜劇「から騒ぎ」をベースに舞台を1950年代の米国に移した青春物。本編が終わった後のフィナーレでも得意のダンスで客席を魅了し、男役を率いて披露する黒エンビでの群舞は圧巻だった。公開稽古のカーテンコールでは「ケガなく、体に十分に気をつけながら千秋楽まで乗り切りたいです」と、ステージで見せる堂々としたパフォーマンスから一転、初々しいあいさつが印象的だった。

 ダイナミックなダンスと生まれ持っての存在感で、入団当初から注目の存在だった縣は18年の「凱旋門」で新人公演初主演。当時、男役の教科書とも言われた轟悠さんが演じた難役・ラヴィックを体当たりで演じ、最近では本公演でも存在感を示す。

 雪組は昨年末、宙組から和希そらが加入し、この「Sweet…」でも好演した彩海せらが同公演終了後、月組へ異動。組の雰囲気が大きく変わる中で縣の活躍も期待される。(土谷 美樹)

 ◇縣 千(あがた・せん)2月10日生まれ、京都府宇治市出身。府立莵道高を経て15年初舞台。雪組配属。18年「凱旋門」で新人公演初主演。昨年「CITY HUNTER」で3年ぶり2度目の同主演を果たした。身長1メートル72。愛称「あがた」。

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