星組・天飛華音 学びの場に感謝しながら「より魅力あふれる舞台人になりたい」

[ 2021年12月4日 05:30 ]

「2度と戻らない今を大切に、魅力あふれる舞台人になりたい」と話す天飛華音(右)とヒロインの瑠璃花夏
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 星組期待の若手スター・天飛華音(あまと・かのん)。現在、東京宝塚劇場で上演中の「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」(26日まで)では、トップスター・礼真琴演じる柳生十兵衛に憧れ、勝手に弟子入りする“お調子者”多聞坊で客席をわかせ、本公演でも存在感を増してきた。

 このほど行われた新人公演では2年ぶり2度目の主演を務め、隻眼の天才剣士・十兵衛を好演。「いつもと同じ舞台でも見える景色が違った」と手応えを口にした宝塚大劇場の新人公演では「稽古の段階で声をダメにしてしまった」と明かしていたが、逆に男らしいセリフ回しが響き、力強さがあふれていた。

 新型コロナウイルス感染症の影響で、新人公演そのものが行われていなかったため、今回が星組にとって約1年8カ月ぶりの新人公演。天飛も「この機会を与えられていることが、どれだけ学びの場になっているか…」と感謝し声を震わせる一幕もあった。「今という二度と戻らない時間を大切にこれからもたくさん悩み、より魅力あふれる舞台人になりたい」とさらなるステップアップを誓っていた。(土谷 美樹)

 ◇天飛 華音(あまと・かのん)2月9日生まれ、鹿児島県出身。鹿児島市立吉野中を経て16年初舞台。星組配属。19年「GOD OF STARS」で新人公演初主演。身長1メートル71。愛称「カノン」。

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