宝塚星組・礼真琴 愛を貫く王子とジャガーの野性味あふれるダンス…驚かされる振れ幅

[ 2022年12月24日 11:00 ]

 【Saturday宝塚】激動の13世紀ジョージア(旧グルジア)を舞台にしたミュージカル「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」にショー「JAGUAR BEAT」(来年1月2日~2月12日、東京宝塚劇場)。

 星組トップスター礼真琴が「ディミトリ…」では運命に翻弄(ほんろう)されながら愛を貫く王子、ショーでは半人半獣のジャガーとなって野性味あふれるダンスで魅了。その役どころの振れ幅に驚かされる。さらに、月組から加わった暁千星(あかつき・ちせい)とのダンス競演も話題で「今、このメンバーだからこそ成り立つものを楽しんでいただきたい」とアピールする。

 トップになって丸3年。歌、ダンス、芝居とますます磨きがかかり抜群の安定感の中に新鮮さも光る希少なスターだ。決して順風でなかった“コロナ禍”での3年。「私はトップになって、コロナの状況しか知らないので、最初の頃は“どうしたらいいんだろう?”と思っていたけれど、今は“何が来たって乗り越えてやる”“何回つぶされても這(は)い上がってやる”って諦めない気持ち、くじけない思いが年々強くなっている」。ステージ同様、笑う横顔も頼もしかった。(土谷 美樹)

 ◇礼 真琴(れい・まこと)12月2日生まれ、東京都出身。東海大浦安高を経て09年初舞台。星組配属。13年「ロミオとジュリエット」で新人公演初主演。ダンス、歌、芝居とハイレベルに三拍子そろったスターとして注目を集め19年10月、トップ就任。身長1メートル70。愛称「まこっつあん」。

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