花組トップ・柚香光　ユニーク「鴛鴦歌合戦」一転「GRAND　MIRAGE！」は優雅「心洗われる」

花組トップスター柚香光
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　【Saturday宝塚・柚香光＜下＞】花組トップスター、柚香光（ゆずか・れい）が久々の着流し姿で“モテモテ男”を演じる「鴛鴦（おしどり）歌合戦」。上演中の兵庫・宝塚大劇場では、柚香を筆頭にユニークなキャラクターが躍動するステージに笑いも絶えない。

　一転、2部の「GRAND　MIRAGE！」はレビュー界のレジェンド岡田敬二氏作の最新作。パステルカラーの世界を中心に“ザ・タカラヅカ”を感じる優雅なステージだ。柚香も「心が洗われるようで“宝塚っていいところだな”と思えるような。花組だからこそできるレビュー」と胸を張った。

　これが終われば、次回の大劇場公演で劇団創立110周年の記念公演「アルカンシェル～パリに架かる虹～」が控える。「エリザベート」などで知られる小池修一郎氏の書き下ろし一本物。ナチス・ドイツの侵攻に抵抗し続けるパリで、レビューの灯を消すまいと立ち上がったダンサーを描く、柚香にぴったりの作品。「今から胸が高鳴っています。アルカンシェルはフランス語で虹。100周年から110周年、その先の120周年に向けて大きな虹を架けられるような、そんな作品になるよう、心して大切に努めたい」と力を込めた。

　8月13日まで。東京宝塚劇場では9月2日～10月8日。（土谷　美樹）

　◇柚香　光（ゆずか・れい）3月5日生まれ、東京都出身。杉並区立和泉中を経て09年初舞台。花組配属。14年「ラスト・タイクーン」で新人公演初主演。19年11月、トップ就任。身長1メートル71。愛称「れい」。