雪組・縣千「少しは成長できているかな」 今、最も勢いのある若手スターがワイルドな存在感で観客魅了

[ 2021年10月2日 05:30 ]

「シティーハンター」新人公演で主演し、本公演でも存在感を示す縣千(右)と初ヒロインの音彩唯
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 伸び盛りの雪組男役・縣千(あがた・せん)が14日、東京宝塚劇場で行われる雪組公演「シティーハンター」の新人公演で主演する。2日、同劇場で開幕する本公演では新トップスター・彩風咲奈演じる冴羽(さえば)りょうとコミカルなやりとりで客席を沸かせる「海坊主」役。来年1月には宝塚バウホールで初主演することも決まり、今最も勢いのある若手スターの一人だ。

 先日行われた宝塚大劇場での新人公演でも、圧倒的な存在感と緩急の利いた芝居で客席を魅了。トップの彩風からは「同じ舞台に立っている仲間を信じて、自分のことを信じてやれば大丈夫」と背中を押され力が湧いたという。18年の「凱旋門」以来、2度目の新人公演主演とあって舞台運びも落ち着いていた。「がむしゃらなところもありながら照明、小道具の使い方、舞台でのたたずまいとか、少しは成長できているかな」と謙虚ながらも手応えを感じているようだ。

 本公演の「海坊主」はほぼサングラス姿とあって視界も悪いそうで、新人公演では「今日は舞台がまぶしかった。お客さまの顔がちゃんと見えたのがうれしかった」と、取材陣を笑わせる余裕さえあった。(土谷 美樹)

 ◇縣 千(あがた・せん)2月10日生まれ、京都府宇治市出身。府立莵道高を経て15年初舞台。雪組配属。18年「凱旋門」で新人公演初主演。身長1メートル71。愛称「あがた」。

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