花組・柚香光<下> “ダンスの花組”センターの輝き!「歌も芝居も踊りも一本のレールになった」

[ 2022年6月11日 05:30 ]

 表現力豊かなダンスで客席を魅了し続ける花組トップスター・柚香光。現在、兵庫・宝塚大劇場で上演中の「Fashionable Empire」(7月11日まで。東京宝塚劇場は7月30日~9月4日)でも“ダンスの花組”のセンターで輝きを放つ。

 19世紀のピアニスト、リストに扮した併演のミュージカル「巡礼の年」で見せた男役の色気とは一味違う華やかさで劇場を支配。そこには前作「TOP HAT」で得た経験が大きく生かされているという。「あの作品で絶対変わりましたね。踊りへのこだわりが増えたのはもちろんですが、歌も芝居も踊りも、その垣根というか隔たりがなくなって一本のレールになったみたいな感じ。シフトチェンジする感覚がなくなった」と究極の手応えを口にした。

 「巡礼の年」では初めてピアノの弾き語りを披露。この経験で「音に対して“こうしなさい”という姿勢から“こうしたい”と明らかに変わった」とも話した柚香。ダンスに音楽に、さらにステップアップした姿は頼もしい限りだ。 (土谷 美樹)

 ◇柚香 光(ゆずか・れい)3月5日生まれ、東京都出身。杉並区立和泉中を経て09年初舞台。花組配属。14年「ラスト・タイクーン」で新人公演初主演。同年「ノクターン」でバウホール初主演。19年11月トップに。身長1メートル71。愛称「れい」。

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