雪組トップスター・彩風咲奈　和希そら加入が刺激「私にとっても新しい挑戦」

　東京宝塚劇場で11日に開幕予定の雪組公演「夢介千両みやげ/Sensational！」（6月12日まで）。トップスター彩風咲奈演じる夢介の、のほほんとした雰囲気が新たな“トップ像”を生み出し、宝塚の可能性を広げた。

　一転、ショー「Sensational！」は得意のダンス力を生かしたシーンの数々で客席を魅了。特筆すべきは、宙組から加入した和希そらとのコラボシーンだ。2人そろってキレッキレのダンスは、見る者を引き込み息つく間もないほど。彩風は、この力強い新戦力に「もう雪組になじみすぎていて“初めまして感”がない」と笑いながら「組の皆も凄くいい影響を受けていると思うし、私も彼女から新しい風を受けながら、凄く楽しく踊らせてもらっています。この場面が私にとっても新しい挑戦かも」というほど刺激を受けている。

　宝塚には「組替え」「退団」がつきもの。「和希がやってきて、今回で綾凰華（あや・おうか）が退団し…。どんな時も今の雪組は“今”でしか味わえない。その瞬間を大事にしたい」とかみしめた。　（土谷　美樹）

　◇彩風　咲奈（あやかぜ・さきな）2月13日生まれ、愛媛県大洲市出身。市立大洲北中を経て07年、首席入団。雪組配属。10年「ソルフェリーノの夜明け」で初めて主演を果たしてから、新人公演計5回主演。昨年4月トップスターに。身長1メートル73。愛称「さき」。