OG・朝海ひかる 「応援してくださる皆さんのおかげ」で舞台生活30年 「これからも挑戦続けたい」

[ 2022年3月19日 05:30 ]

舞台生活30年。「これからも1役1役挑戦し続けたい」と話す朝海ひかる
Photo By 提供写真

 初舞台から30年。元雪組トップスター朝海ひかる(50)が、純真無垢(むく)な中にも狂気を抱える少女・サロメに扮する「サロメ奇譚」が21日、東京芸術劇場シアターイーストで開幕する(31日まで。4月9、10日=シアター・ドラマシティ)。

 「この年でサロメができるんだ」。30周年の節目で不朽の名作に挑戦できる「喜び」と「驚き」が同居する。同時に「舞台に上がった役者は何歳にでもなれるし、宝塚時代から性別も超えると信じてやってきたので、そこを楽しみたい」と自信をのぞかせた。

 昨年末、元V6の坂本昌行(50)と結婚。私生活で大きな変化はあったが「変わらないことは、舞台に立ち続けお客さまの前に立つということ。年齢を重ね、重ねたからこそ一役一役変わっていくと思う。これからも挑戦を続けたい」と話した。

 「精神的には今より厳しかった」と振り返る宝塚時代。退団後「頑張って男役を演じなくてよくなったので、よろいが取れた」と話す現在。「自分が30年、舞台に立てるのは応援してくださる皆さんのおかげ。その感謝の気持ちをサロメに注ぎたい」と静かに闘志を燃やした。(土谷 美樹)

 ◇朝海 ひかる(あさみ・ひかる)1972年(昭47)1月24日生まれ、宮城県出身の50歳。91年、宝塚歌劇団に入団し花組配属。宙組、雪組と組替えし02年トップスターに。06年退団後は舞台を中心に活躍。昨年12月結婚。

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