星組・礼真琴<上> 千葉真一さんを手本に柳生十兵衛を演じてみたい

[ 2021年9月18日 05:30 ]

隻眼の剣豪・柳生十兵衛について「目力にも気を使って演じたい」と語る礼真琴
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 星組トップスター礼真琴が隻眼の剣豪・柳生十兵衛に扮するミュージカル「柳生忍法帖/モアー・ダンディズム!」が18日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(11月1日まで。東京宝塚劇場は同20日~12月26日)。

 前回の大劇場公演「ロミオとジュリエット」でのロミオや希望に燃える真っすぐな青年役のイメージが強い礼にとっては180度違う役どころ。「純粋だったロミオのころを忘れて(笑い)日本魂渦巻く、男らしさ、大人の余裕を目指したい。私にとっても全く新しいジャンルへの挑戦」と大きな瞳を輝かせた。

 原作は山田風太郎氏の時代小説。名だたる俳優たちが演じてきたが、今回演出の大野拓史氏から真っ先に出てきたのは、8月に急逝したばかりの千葉真一さんの名前だった。礼も「いろんな方の十兵衛を拝見しましたが、千葉さんのを見てからは小説を読んでも、千葉さんの言い回しでしか出てこないぐらい。立ち居振る舞い、目の使い方…。今はほど遠いですが、ゆくゆくは目指していけたら」。繊細なロミオから、世界的名優が強烈な印象を残した十兵衛へ。その変身ぶりにも注目だ。(土谷 美樹)

 ◇礼 真琴(れい・まこと)12月2日生まれ、東京都出身。東海大浦安高を経て09年初舞台。星組配属。13年「ロミオとジュリエット」で新人公演初主演。翌年「かもめ」でバウホール初主演。19年10月トップ就任。身長1メートル70。愛称「まこっつあん」。

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