月組・海乃美月 演技力、ダンス、歌の三拍子そろった新トップ娘役「一番大事にしているのは心」

[ 2022年1月15日 05:30 ]

 抜群のスタイルで演技力、ダンス、歌と三拍子そろった月組の新トップ娘役・海乃美月。トップスター・月城かなととのコンビで見せるお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で/FULL SWING!」(31日まで宝塚大劇場、東京宝塚劇場は2月25日~3月27日)では、女優・綾瀬はるか(36)が映画で演じたおてんばで、モノクロの世界からやってきたヒロインを好演。映画とは違う宝塚らしい芝居運び、その切ないラブストーリーに客席からはすすり泣く声も漏れるほどだ。

 下級生の頃から注目され続けた実力派。入団11年目でのトップ娘役就任は“遅咲き”ともいえるが「10年以上いたからこそ気づけていることがたくさんある」と胸を張る。

 トップの月城とともに、こまやかな役作りに定評があり、海乃も「一番大事にしているのは心」と言い切る。「お芝居は“心”が動いてこそ。どの瞬間も“心”を大事にしていきたい」と、かみしめるように話し「男役さんにしっかり寄り添って、自分の娘役像を最後の日まで突き詰めていきたい」とさらなる精進を誓った。(土谷 美樹)

 ◇海乃 美月(うみの・みつき)5月18日生まれ、富山県出身。氷見市立北部中を経て11年初舞台。月組配属。14年「明日への指針」で新人公演初ヒロイン。その後も数々の公演でヒロインを務め昨年8月、トップ娘役に。身長1メートル64。愛称「うみ」。

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