宙組新トップスター・芹香斗亜 まぶしい笑顔で悪役作り「楽しんで」 大劇場お披露目公演

[ 2023年9月23日 10:00 ]

宙組新トップスター・芹香斗亜
Photo By スポニチ

 【Saturday宝塚】宙組新トップスター・芹香斗亜の大劇場お披露目公演「PAGAD(パガド)/Sky Fantasy!」が29日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(11月5日まで。東京宝塚劇場は同25日~12月24日)。

 トップ就任の打診時を振り返り「ただただうれしかった」と素直に喜んだ芹香。花組時代の2015年、当時のトップ明日海りおを間近で支える存在となりながら、そこから組替えを経て8年。入団17年目で到達した頂点への道は決して平たんではなかったが「自分には今のタイミングしか無理だったんだろうな、と思います。もし2年でも3年でも前だったら見えている景色が狭かったのでは?と。より広い視野で多角的に物事を捉えられるようになったから」と心境を明かした。

 柔らかな物腰にゆったりとした受け答え。注目され始めた下級生のころから、朗らかさは変わらない。プレお披露目「エクスカリバー」では伝説の英雄・アーサー王をはつらつと熱演。一転、今回の「PAGAD」では希代の詐欺師・カリオストロ伯爵に扮する。「お披露目公演で、こんなにクセの強い役もめずらしいとは思いますが色濃い役を作るのは作りがいもあって、楽しんで作っています」。まぶしい笑顔で悪役への思いを語る横顔に自信がのぞいた。(土谷 美樹)

 ◇芹香 斗亜(せりか・とあ)1月20日生まれ、兵庫県出身。神戸海星女学院中を経て07年初舞台。星組配属。10年「愛と青春の旅だち」で新人公演初主演。12年4月、花組へ。17年10月に宙組に組替え。身長1メートル73。愛称「キキ」。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る