花組トップ娘役・華優希 サヨナラ公演にして開拓した新境地

[ 2021年5月29日 05:30 ]

「最後の日まで挑戦し続けたい」と本拠地・宝塚大劇場でも躍動した華優希
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 花組トップ娘役・華優希の退団公演「アウグストゥス/Cool Beast!!」が28日、東京宝塚劇場で開幕した(7月4日まで)。

 本拠地・宝塚大劇場では公演途中から緊急事態宣言の発令で中止になり、宝塚史上初めて千秋楽のサヨナラショーが無観客によるライブ配信となった。華は代表作「はいからさんが通る」のナンバーなどを披露。「宝塚大劇場が世界で一番好きな場所でした。この場所がこれからも皆さまにとって希望の光の地となりますよう心から祈っております」などとあいさつした。

 これまでは“元気で可愛い女の子”という役どころが多かったが「アウグストゥス」では、復讐(ふくしゅう)心を胸に秘め心の強い女性ポンペイアを好演。集大成にして新境地を開拓し「今まで演じてきたタイプとは違う役に挑戦させていただくのは本当にありがたい。(トップスター)柚香(光)さんとの時間は今しかないんだ、と思いながら最後の最後まで挑戦し続け、自分の殻を破りたい」。ラストデーまで限界突破へ――。全力で駆け抜けることを誓った。(土谷 美樹)

◇華 優希(はな・ゆうき)11月13日生まれ、京都市出身。立命館高を経て14年初舞台。花組配属。17年「邪馬台国の風」で新人公演初ヒロイン。19年4月、明日海りおの相手役としてトップ娘役に。身長1メートル62。愛称「はなちゃん」。

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