雪組・真彩希帆<上> 「魂込める」サヨナラ公演

[ 2020年12月12日 14:30 ]

「魂込めて舞台に臨みたい」と力強く誓う真彩希帆
Photo By 提供写真

 雪組トップコンビ、望海風斗&真彩希帆のサヨナラ公演「fff― フォルティッシッシモ―/シルクロード」が来年1月1日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(2月8日まで。2月26日~4月11日=東京宝塚劇場)。

 大作曲家ベートーベンと彼を取り巻く人々、歴史を描く大作。トップ娘役・真彩が演じるのは聴力を失い絶望したベートーベンの前に現れた“謎の女”という抽象的な存在だ。「何を言ってもネタバレになる」と笑いながら「退団公演にして今までやったことのない、正解のない役。今はまだ、役にのみ込まれそうになる自分がいますが、見終わったらきっと温かい気持ちになってもらえると思う」と自信をのぞかせた。

 本来ならすでに退団しているはずだった。新型コロナウイルスの影響でサヨナラ公演「延期」という前代未聞の措置を受け、退団が半年延びた。「昔から物事には“何か意味がある”と思って生きているんですね。だから今、宝塚にいるのもきっと意味があるのだ、と。“魂を込めて”という意味をいつもの公演より強く感じながら舞台に立ちたい」と熱演を誓った。(土谷 美樹)

 ◇真彩 希帆(まあや・きほ)7月7日生まれ、埼玉県蕨市出身。関東国際高を経て12年初舞台。花組、星組を経て17年1月、雪組に組替えし同年7月トップ娘役に。身長1メートル64。愛称「きぃちゃん」。

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