星組・瀬央ゆりあ 1年ぶり単独主演「喜びより責任感」

[ 2019年11月23日 05:30 ]

新生・星組でも飛躍が期待される瀬央ゆりあ
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 星組男役スター・瀬央ゆりあ2度目の単独主演作「龍の宮物語」が28日、兵庫・宝塚バウホールで開幕する(12月9日まで)。泉鏡花の戯曲「夜叉ケ池」と「浦島太郎」をミックスさせたようなファンタジー。瀬央も「すごく不思議な世界観。そんな世界に自分が入っていけるのが楽しみ」と大きな瞳を輝かせた。

 昨秋に続いての主演作。「前回よりクオリティーの高さを求められると思いますし、喜びというより責任感の方が大きかった」と気を引き締める。「前回は肩に力が入っていたけれど、今は台本を読み込んで読み込んで。作品にまっすぐ取り組みたい」と足下を見つめた。

 星組は同期の礼真琴が新トップスターになり、お披露目公演「ロックオペラ モーツァルト」が開幕したばかり。組の体制もガラリと変わり、瀬央が担う役割も大きくなる。「予科(宝塚音楽学校1年)のころからずーっと一緒だった礼がトップになったのは心の底からうれしい。自分も組の皆も、それぞれが技術を向上させて輝いていれば、結果〝彼女を支える〟ということになると思う。自分がいかに輝くか―」と、瀬央も誓いを新たにした。

 前トップ、紅ゆずるが自分の長所を「あきらめの悪いところ」と言ったことが今も心にある。「人間、あきらめたらそこで終わり。この作品にもそういう精神を反映させたい」と力を込めた。(土谷 美樹)

 ◇瀬央 ゆりあ(せお・ゆりあ)6月15日生まれ、広島市出身。広島女学院高を経て09年初舞台。星組配属。15年「ガイズ&ドールズ」で新人公演初主演。昨年「デビュタント」でバウホール単独初主演。身長1メートル72。愛称「せおっち」。


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