主演抜てき、彩海せら「望海さんに学びたい」

[ 2019年5月25日 14:32 ]

入団4年目で話題作「壬生義士伝」の新人公演主演に抜てきされた、彩海せら
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 入団4年目を迎えたばかりの雪組ホープ、彩海(あやみ)せらが来月18日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「壬生義士伝」の新人公演主演に抜てきされた(東京宝塚劇場は8月8日)。

 渡辺謙(59)主演でドラマ化、中井貴一(57)で映画化もされた浅田次郎氏のベストセラー小説。貧困にあえぐ家族のため、新撰組隊士になり人を斬り続ける吉村貫一郎の生涯を描くもので、彩海は「宝塚受験前から日本物に凄く憧れがあったので、もちろん主演には驚きましたが(トップスターの)望海(風斗)さんから直接教えていただける、こんな幸せなことはありません」と目を輝かせた。

 「下級生のころは勢いをストレートにぶつけられる強みがあるけれど、男役にはぐっと耐えて、にじみ出す格好良さもあるんだよ」。以前、その望海から聞いた言葉が忘れられない。彩海は「今回は、まさにそんな役だと思うので望海さんの言葉の温かさ、目の強さ…。そういうのを少しでも学びたい」と食らいつく覚悟だ。

 刺激になるニュースもあった。同期の舞空瞳が次期星組トップ娘役に決定したばかり。「すっごくうれしい事ですし、同時に私たちも“まだ下級生だから”って言ってられない」と気を引き締める。ただ、自分は「どんな男役になりたいか?」と問われても、まだ明確な答えは出せていない。ニュートラルな姿勢を保ちながら、さまざまな刺激を受け大役に挑む。(土谷 美樹)

 ◇彩海 せら(あやみ・せら)12月2日生まれ、鹿児島市出身。小学校1年から地元のミュージカルスクールで学び宝塚に憧れるように。鹿児島女子高を経て16年「こうもり」で初舞台。雪組配属。身長1メートル69。愛称「あみ」。

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