憧れの作品主演の宙組・鷹翔千空「一瞬一瞬を大事に」

[ 2019年4月27日 15:53 ]

宙組ホープ鷹翔千空
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 宙組期待の若手スター、鷹翔千空(たかと・ちあき)が5月7日、兵庫・宝塚大劇場で行われる「オーシャンズ11」の新人公演で2度目の主演に挑む(東京宝塚劇場は6月27日)。「天は赤い河のほとり」で初主演してから約1年。入団5年目を迎え「うれしいという気持ちもあるけれど、2度目ということで気持ちが“キュッ”と引き締まる感じ」と襟を正した。    ジョージ・クルーニー主演の映画でも大ヒットした同作。ファン時代、星組での初演を観劇しDVDを何度も見ていた。憧れの作品に主演できる運命に「はたから見たら“どれだけ幸せなヤツ”って思われるでしょうね。だからこそ一瞬一瞬を大事にして…。今は毎日が本当に充実している」と笑顔もはじける。本公演では窃盗団の一員、モロイ兄弟の弟ターク。若手スターらしく、はじけた演技が印象的だ。 初舞台直後から、抜てきが続く逸材だが「理想の男役像」という問いかけには、まだ明確な答えが出せないでいる。「将来どうなっていきたいのか。まだ自分と向き合っている段階ですが、視野を広く持って、この新人公演で自分なりの次のステップに行けたら。役とともに成長したい」。慌てず、じっくり。それでも確実に成長を遂げる鷹翔の熱演に注目だ。(土谷 美樹)


 ◆鷹翔 千空(たかと・ちあき)5月18日生まれ、滋賀県草津市出身。県立東大津高を経て15年初舞台。宙組配属。翌年「エリザベート」の新人公演でルドルフに抜てきされ18年「天は赤い河のほとり」で初主演。身長1メートル75。愛称「こってぃ 」。

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