柚香光 男役の節目10年目 変化と飛躍の一年を実感

[ 2018年12月15日 12:17 ]

花組公演「メランコリック・ジゴロ/EXCITER!!2018」(~12・16梅田芸術劇場)

2018年、大きく飛躍した花組・柚香光
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 花組スター・柚香光(ゆずか・れい)にとって2018年は大飛躍の一年だった。

 お正月を飾った「ポーの一族」で見せたアラン役。続く「あかねさす紫の花」では主演の大海人皇子を明日海と役替わりで演じた。さらに12月16日に大阪・梅田芸術劇場で千秋楽を迎える「メランコリック・ジゴロ/EXCITER!!2018」では宝塚の看板を背負って全国を回った。トップスター以外が全国ツアーを敢行するのは異例のこと。柚香も「バウホール主演とは違う、事の重大さをジワジワ感じました」と話すが、そのプレッシャー以上に「作品へのワクワク感がすごかった」と喜んだ。

 「メランコリック…」は1993年の初演以来、再演を重ねてきた宝塚オリジナルの名作コメディー。実は10年、真飛聖主演で上演された時、柚香は今回の“相棒役”水美舞斗(みなみ・まいと)と出演していた。「当時はカンパニーの最下級生で、皆さまにご迷惑をお掛けしつつ(笑い)。舞台袖の悪ガキ2人が、時を経て舞台上の悪ガキ2人になって戻ってきた。すごい不思議な縁です」

 男役の節目と言われる入団10年目。「この一年を振り返ると、去年までと全然密度が違っていました。見えてくるもの、感じること、自分の視線の先にあるもの。確かに変化の一年だった」。大きな手応えを感じ、新年へのさらなる飛躍を誓った。(土谷 美樹)

 ◆柚香 光(ゆずか・れい)3月5日生まれ、東京都出身。杉並区立和泉中を経て09年初舞台。花組配属。14年2月「ラスト・タイクーン」で新人公演初主演。同6月「ノクターン」でバウホール初主演。身長1メートル71。愛称「れい」。

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