山田邦子「泣きすぎちゃった」渡辺徹さんお別れの会 ボケ交えながら明るく追悼

[ 2023年3月28日 13:52 ]

<渡辺徹さんお別れの会>手を合わせながら取材に応じる山田邦子(撮影・村上 大輔)
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 昨年11月に急逝した俳優・渡辺徹さん(享年61)のお別れの会が28日、東京・グランドプリンスホテル新高輪で行われ、タレントの山田邦子(62)が参列した。

 渡辺さんとは、1986年のフジテレビ深夜の生放送バラエティー「いきなり!フライデーナイト」や1992年から放送されたテレビ朝日系の投稿ビデオのバラエティー「邦子と徹のあんたが主役」「必撮ビデオ!!あんたが主役」などでともに司会を務めるなど親交が深かった。1995年にはデュエット曲「遠い夢に逢えるまで」もリリースした。

 「泣きすぎちゃった」と涙をぬぐいながら語った山田。徹さんの思い出話になると「肉体関係なくてよかった」と笑わせつつ「天才」「相方」と評し「ボケさせてもらって幸せだった。かっこいい人でした。青春ですね。今日は喜んでると思う。徹、お疲れ様でした」と明るくしのんだ。

 渡辺さんは高校卒業後の1980年、文学座の門を叩き翌81年研究生に。同年、オーディションで「太陽にほえろ!」の竹本淳二(ラガー)刑事役を射止め俳優デビューし、劇中で殉職するまで約4年間出演。82年には歌手デビューも果たし、2枚目のシングル「約束」が大ヒットするなどアイドル的な人気となった。柔和な明るいキャラクターで、バラエティー番組や情報番組の司会者としても親しまれた。84年のドラマ共演を機に榊原郁恵と交際に発展。87年に結婚した。結婚後も夫婦共演が多く、芸能界きってのおしどり夫婦と言われた。

 この日、設けられた祭壇には、2020年9月に夫婦で取材を受けた際の1枚で、満面の笑みの渡辺さんの遺影が。オンシジュームやひまわり、カーネーションなど、オレンジや黄色の花計11850本が彩った。太陽のように明るい渡辺さんをイメージ。渡辺さんと榊原の好きな色をテーマカラーに、デビュー当時の舞台デザインも用いながら、渡辺さんの笑顔を思い起こしてほしいとの願いが込められている。

 お別れ懇談会では、お笑いコンビ・なすなかにしが司会を担当。ステージ上では、渡辺さんプロデュースのお笑いライブ「徹座」の看板芸人でもある中川家とサンドウィッチマンによる思い出トークなどが行われた。渡辺さんの懐かしの映像、参列できなかった著名人からのお別れのメッセージVTRも。最後は参列者で「約束」を歌った。また、9月2日に浅草公会堂で「徹座7」が開催されることも発表された。

 返礼品は、書籍やポストカード、渡辺さんの好物オリジナルデザインのマヨネーズだった。

 渡辺さんは昨年11月20日に発熱や腹痛などの症状を訴え、都内の病院を受診。細菌性胃腸炎と診断されそのまま入院し、その後、敗血症と診断された。加療を続けていたが回復にはいたらず。最期は榊原ら家族にみとられて息を引き取った。葬儀・告別式は家族葬で執り行われた。

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