トータス松本　KANのがん、公表前に知らされ驚くも「きっと元気に戻ってくる。お祝いライブしたい」

トータス松本
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　ウルフルズのトータス松本（56）が19日、パーソナリティーを務めるFM　COCOLO「Got You OSAKA」に生出演。前日にメッケル憩室がんを患っていることを公表したシンガー・ソングライターKAN（60）にエールを送った。

　番組や同局主催のライブ「風のハミング」での共演など、KANと親交が深いトータスは「ちょっと前にKANさんから直接メールもらって（がんのことは）知ってた」と明かした。「びっくりしましたけど、みんな（KANの公式サイトを）読みました？KANさんらしい、ほんとにほんとに前向きなカラっとしたコメント」と語った。

　KANは治療を最優先するため4月に予定していたツアーは中止して当面の間、演奏活動を休止する。ラジオのレギュラー2番組はこれまで通り出演する。KANは公式サイトで、ファンに対し「どうか、心配ではなく、どうぞ、楽観していただければと思います。この件をサラッとしゃれにしながら演奏する日を常にイメージします」と呼びかけている。

　メッケル憩室とは、小腸の壁の一部が袋状になって外側に突き出たもの。胎児と母体を結んでいる卵黄管が、出産後に残ってできる。この憩室が生まれつきあるのはわずか2％。メッケル憩室がんは、医療ジャーナリストで医学博士の森田豊氏によると「極めてまれな病気。日本では数十例ほどしか症例がない」という。

　トータスはメッケル憩室について、「（漫画）ブラックジャックで聞き覚えがあった」といい、ブラックジャックの恩師で高齢の医師が手術に臨むが、病院の陰謀で通常は失敗しないはずの手術が失敗に追い込まれそうになる。そこにブラックジャックが助け船を出す話で、その手術部位がメッケル憩室だったと説明した。

　「だから僕が思うに、そういう話からしても、絶対元気になるやろうって思ってるわけ。もう間違いなく」と楽観的に語り、「それでお祝いライブ、やりたいなあと思ってね。あの楽しいKANさんのことやから、きっと元気に戻ってくるということで応援しようと思います」と力強く宣言。「皆さんもぜひKANさんに前向きな気持ちを送ってください。みんなで応援しましょう」と呼びかけた。