藤井聡太王将 NHK杯で初優勝 一般棋戦“全制覇”「来年度も一局でも多く指せるよう精進」

[ 2023年3月19日 11:54 ]

NHK杯初優勝の藤井聡太王将(資料提供・日本放送協会)
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 将棋の第72回NHK杯は19日、決勝が放映され、後手の藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=が佐々木勇気七段(28)=収録時。現在は八段=を116手で下し、初優勝した。

 藤井は「相掛かりから力戦になり、中盤にかけて自信のない局面もあったが、その中でも積極的に攻めていけたことがいい結果につながったと思う」と対局を振り返った。NHK杯はこれまで第67回(2017年度)のベスト16が最高成績。以降4年間は16強にも届かず、比較的苦手な棋戦だった。「鬼門」を克服しての初優勝には「今まで早指し棋戦で結果を出していなかったことが多いので、今期は今まで以上に決断よく指そうと思っていた。その方針を最後まで貫いて優勝という結果につなげることができ、うれしく思っています」と笑顔をみせた。

 この日の勝利で藤井は今年度参加資格のある一般棋戦(銀河戦、JT杯、朝日杯、NHK杯)を全制覇。現行制度では初の快挙に「今年度、4つの一般棋戦で優勝できたことをうれしく思っています。来年度もトーナメントで一局でも多く指せるよう、精進していきます」と話した。

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