自民・新藤義孝氏　徴用工問題で「気遣いは大事だが、約束を違えたり事実を捻じ曲げて受け入れるのは…」

フジテレビ社屋
Photo By スポニチ

　自民党の新藤義孝政調会長代行が19日、フジテレビ「日曜報道　THE　PRIME」（日曜前7・30）に出演。元徴用工訴訟の賠償支払いを韓国の財団が肩代わりする案が日韓首脳会談で確認されたことに言及した。

　岸田文雄首相は16日、来日した韓国の尹錫悦大統領と官邸で会談し、関係正常化で合意。徴用工問題に関し、岸田氏は会見で植民地支配への痛切な反省と心からのおわびを明記した「1998年の日韓共同宣言」に言及し、歴史認識に関する歴代内閣の立場を引き継いでいると述べた。解決策の着実な実施への期待も示した。尹氏は、賠償支払いを肩代わりする韓国の財団が、後に賠償金相当額の返還を日本企業側に求める「求償権」の行使について「想定していない」と語った。岸田氏は事実上白紙化された元慰安婦問題に関する日韓合意の着実な履行を要請した。

　新藤氏は、「気を遣う、気遣いをする、相手の痛みをきちんと受け止めるというのは、これ重要ですよ。だけど、それがゆえに約束を違えたり事実をねじ曲げて受け入れる、これが悪いところなんです。そこが大事なんです」と強調。そのうえで「とにかく相手の国に敬意を持って、いいところを見ながら、そして、お互いに伸ばしていこうと。相手を好きになることが重要なので」と言い、「好き嫌いでなくて、好きでないといけないと。日韓は嫌いになりようがないじゃないですか、お互いにもう。しかも国民の間でこれだけエンターテインメントだとか、食事だとかね、お互いに好きなんだから。そこをベースにして気遣いをしながら原則をきちっと守って、そしてプラスアルファで積み上げていこうと。これが大事です」と自身の考えを話した。