棋王戦第4局で熱戦 藤井聡太王将が勝てば史上最年少6冠達成 渡辺明棋王タイに持ち込むか

[ 2023年3月19日 09:37 ]

棋王戦第4局で初手を指す渡辺棋王(左)右は藤井王将(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第48期棋王戦5番勝負は19日午前9時、栃木県日光市の日光きぬ川スパホテル三日月で第4局が始まった。

 第3局までの成績は11連覇を狙う渡辺明棋王(38)=名人との2冠=の1勝、挑戦者・藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含む5冠=の2勝。開幕から藤井が連勝し、第3局で渡辺が1勝を返した。

 会場周辺は快晴。すっきりとした青空が鬼怒川温泉上空を覆い、耳を澄ませば鬼怒川のせせらぎ音が聞こえる風流な環境だ。先手の渡辺、後手の藤井ともに飛車先の歩を突くすべり出し。戦型は4局連続の角換わりとなった。

 渡辺が勝つとシリーズ成績が2勝2敗となり、最終第5局(29日=東京都)に突入する。藤井が勝てば羽生善治九段(52)が1994年12月に達成して以来の史上2人目の6冠達成となり、最年少記録も更新する。現在藤井は20歳7カ月、当時の羽生は24歳2カ月だった。

 持ち時間は各4時間。終局は夕刻以降の見込み。

 午前のおやつは渡辺が「とちあいかの生チョコタルト」とアイスコーヒー、藤井が「きぬの清流(大納言・スカイベリー)」とアイスコーヒーを注文した。

  昼食は渡辺が「栃木和牛のステーキ丼」、藤井が「鹿沼にらの玉子(たまご)とじと八汐鱒(ます)の押し寿司(すし)」だった。

 午後のおやつは渡辺が「いちごのショートケーキ」とアイスコーヒー、藤井がオレンジジュースとアイスレモンティーを選んだ。

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