「どうする家康」瀬名との再会叶わず…散った“椿姫”“女城主”お田鶴 ネット涙「紀行で涙腺にトドメ」

[ 2023年3月19日 20:45 ]

大河ドラマ「どうする家康」第11話。徳川軍に立ち向かい、鎧を身に着けるお田鶴(関水渚)(C)NHK
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 嵐の松本潤(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「どうする家康」(日曜後8・00)は19日、第11話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 「リーガル・ハイ」「コンフィデンスマンJP」シリーズなどのヒット作を生み続ける古沢良太氏がオリジナル脚本を手掛ける大河ドラマ62作目。弱小国・三河の主は、いかにして戦国の世を生き抜き、天下統一を成し遂げたのか。江戸幕府初代将軍を単独主役にした大河は1983年「徳川家康」以来、実に40年ぶり。令和版にアップデートした新たな家康像を描く。古沢氏は大河脚本初挑戦。松本は大河初主演となる。

 第11話は「信玄との密約」。三河国主となり、姓を徳川と改めた家康(松本潤)は、今川領の駿河・遠江を狙う武田信玄(阿部寛)との談判へ。“意外な形”で信玄との交渉に臨んだ家康は、双方が今川領を攻め、切り取り次第で己の領地にするという密約を交わす。恩ある今川と戦うことに抵抗を感じつつも、家康は遠江の引間城へと兵を進める。しかも引間城主は、瀬名(有村架純)の親友・お田鶴(関水渚)。お田鶴の身を案じ、瀬名は文を送るが…という展開。

 お田鶴の夫・飯尾連龍(渡部豪太)は、家康と通じた裏切り者として斬首。お田鶴が井伊直虎と並ぶ“もう一人の女城主”となった。瀬名は「一度、岡崎に遊びにおいでになりませぬか」「どうか徳川方にお付きください」と誘うが、お田鶴は応じない。

 永禄11年(1568年)12月6日、武田軍は駿河侵攻を開始。12月13日、駿府を制圧した。

 徳川軍も遠江侵攻を開始。12月10日、引間城を包囲した。お田鶴は抗戦を選択。夜、瀬名への文をしたためた。

 「是非にも瀬名様に会いに、築山へ参りたい。徳川殿が過ちをお改めになってくだされば、すぐにでも。あなたの夫も、私の夫も、過ちを犯しました。今川様のご恩を忘れ、私欲に走り、この世を悪い方へ悪い方へと導いておられる。大きな間違いでございます」

 美しい駿府の町、お団子を一緒に食べた冬の日がよみがえる。「憶えていよう?いつもいつも笑ってばかりいたことを。憶えていよう?誰もが笑顔であったことを」「もう一度、今川様の元に皆が集い、あの幸せな日々を取り戻さねばならぬ」「ああ、早くあなたに会いたい。田鶴の一番の友、お瀬名に」――。

 お田鶴は引間城に火をかけ、出陣。「かかれー!」。攻撃を制した家康の眼前、お田鶴は撃たれ、馬から落ちた。家康は呆然と見つめるしかなかった。

 瀬名と生け花の稽古をした日。「椿が好きなのはな、雪の寒さの中であろうと、一人ぼっちであろうと、凛と咲く姿に憧れるからじゃ。世に流されず、己を貫いているようで。田鶴は、椿のような女子(おなご)になりたい」――。

 瀬名が築山に植えた椿を、お田鶴が見ることはなかった。瀬名宛の文は燃え、届かなかった。

 「椿姫」と謳われる女城主の最期。SNS上には「涙回」「あかん。椿姫で泣く」「お田鶴さまは直虎であったかも、と想像しながら涙しました」「紀行で涙腺にトドメを刺すスタイル(浜松市の椿姫観音を紹介。家康が祠を建て、その周りに瀬名が100株余りの椿を植え、お田鶴の霊を弔ったと伝わる)」「武田信玄のあまりの恐ろしさに、もはや笑いが止まらなくなったと思いきや、お田鶴の末路に涙が止まらなくなる。緩急がエグすぎる」などの声が続出。視聴者の涙を誘い、反響を呼んだ。

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