難病ALS公表の「ニャンちゅう」声優、人工音声で報告「声を失いました」 呼吸停止の危機受け手術決断

[ 2023年2月17日 15:11 ]

津久井教生ツイッター(@koubouya)から

 NHK Eテレに登場する人気キャラクター「ニャンちゅう」などの声を務めている指定難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」を公表している声優でミュージシャンの津久井教生(61)が17日、自身のYouTubeチャンネルを更新。この日、所属事務所が「気管切開の手術及び人工呼吸器の装着」を発表したことについて、自身の言葉で説明した。

 この日、所属事務所が手術について発表し「現在、残念ながら声を発することは大変厳しい状態となりましたが、津久井本人はこれまで通り前向きに病と向き合い、頑張って日々を過ごしております」と現状を報告。その後、自身のYouTubeチャンネルに登場し、「事務所からの発表がありましたが、気管切開の手術をを受けて声を失いました」と、人工音声を用いて改めて報告。発症から3年、足から始まった症状は現在、身体の体幹や呼吸筋にまで及んでいると説明し「たくさん心配をおかけしてしまいました。現在、声は失いましたが、自分で決めた道ですので笑顔で進んでいけたらと思います」と呼びかけた。

 これまでは声を失う気管切開の手術は受けないと宣言していたが、「昨年12月2日に体調不良を起こし、緊急入院となりました。5日に意識不明となり、一時呼吸が停止しました。呼びかけなどで戻りましたが、少し不思議な体験をしました。これを受け、手術を行うことにしました」と心境の変化を説明。さらに、動画の概要欄には「声を失いました、思ったよりも早かったです。しかし、ALS罹患者としては、ここからがスタートな気がします。これから出来ることを模索していきます。応援よろしくお願いします」と記した。

 津久井は19年10月に病院で検査を受けて「筋萎縮性側索硬化症」と診断されたと公表。昨年6月、自身のブログで要介護(要支援)状態区分の最上位である「要介護5」の認定を受けたことを報告。2020年に「要介護4」となってから「進行性の難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)という名前の通り、すさまじいスピードで一人では何もできなくなっていきました」と症状を吐露し、24時間介護体制で生活していることを告白していた。昨年11月には今年4月から「ニャンちゅう」の声優が交代することが発表され、津久井は「アドバイザーとして番組に参加いたします」とされていた。

続きを表示

2023年2月17日のニュース