藤井王将、6日のJT杯準決勝「よい将棋を」 昨年の準優勝超えへ早指し巧者の稲葉八段と地元名古屋で対戦

[ 2022年11月4日 20:23 ]

稲葉明八段(左)とのJT杯準決勝へ意気込みを語った藤井聡太王将
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 藤井聡太王将(20)=竜王、王位、叡王、棋聖含めて5冠=が4日、地元名古屋市で、稲葉陽八段(34)と6日にポートメッセなごやで対戦する第43回JT杯準決勝の記者会見に臨んだ。出場4度目で、過去最高の準優勝だった昨年を超える初優勝を目指す藤井は「子供の頃に参加した大会で、多くの方に見てもらえる。よい将棋を指したい」と意気込みを語った。

 名人戦順位戦で同じA級に在籍する稲葉とは対戦成績4勝2敗。「鋭い手が多く、早指しで決断よく指される」と印象を語る。稲葉には銀河戦とNHK杯で優勝経験が1度ずつあり、藤井にも朝日杯オープン戦で3度、銀河戦で1度あるとはいえ難関と言える。「(読み進める手を)取捨選択し、急所を絞って考える。それが楽しくもあり難しくもある」と早指し戦のポイントを解説した。

 幼稚園から棋士養成機関奨励会入会前の小学3年まで、JT杯のこども大会に出場した藤井は、同時開催されるプロ公式戦に出る棋士へ憧れを抱いてきた。時を経て立場を変え、憧れの視線を向けられる立場に自身がいる。「一手一手の意味は難しいと思うが、(棋士による)解説を聞きながら雰囲気、熱気を楽しんでもらえたら」と未来の棋士たちへアピールした。

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2022年11月4日のニュース