「鎌倉殿の13人」初ちゃん水ぶっかけにネット喝采「文句ある?の顔、最高」酔いどれ泰時 史実は断酒宣言

[ 2022年11月4日 12:01 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第41話。二日酔いの北条泰時(坂口健太郎・右から3人目)に水をかける初(福地桃子)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は6日、第42話「夢のゆくえ」が放送される。前回第41話(10月30日)の話題のシーンを振り返る。

 <※以下、ネタバレ有>

 稀代の喜劇作家にして群像劇の名手・三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。物語は、江戸幕府まで続く強固な武家政権樹立を決定づけた義時と朝廷の決戦「承久の乱」へと向かう。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑んだ。

 第41話は「義盛、お前に罪はない」。鎌倉を守るために大江広元(栗原英雄)とも共謀し、反北条の旗頭となった和田義盛(横田栄司)の転落を目論む北条義時(小栗)。戦を回避するべく3代鎌倉殿・源実朝(柿澤勇人)と政子(小池栄子)が奔走する中、三浦義村(山本耕史)八田知家(市原隼人)ら有力御家人は義盛の陣営に集い、情勢を見定めていた。そんな中、父・義盛の安否を心配する三男・朝比奈義秀(栄信)らが打倒北条を目指して決起…という展開。

 そして、ついに「和田合戦」が勃発。しかし、西門の守りを任された北条泰時(坂口健太郎)は二日酔い。平盛綱(きづき)がビンタをしても「戦うつもりはない」と起きようとしない。北条朝時(西本たける)は「酒に逃げる訳は」「(西門の指揮は、義時が泰時を)信じてるからに決まってるじゃないですか」「期待されて生きるのが、そんなにつらいんですか。誰からも期待されないで生きてる奴だっているんだ。そいつの悲しみなんて、考えたことねぇだろ!」とゲキ。初(福地桃子)は桶に汲んだ水をぶっかけた。

 戰場でも酔っ払いつつも、板戸による“動く防壁”を閃き、和田勢を追いやった泰時。史書「吾妻鏡」の建保元年(1213年)5月3日の記事にも「飲酒は、永く断とうと思う。その理由は去る一日の夜、酒を酌み交わす会があった。翌日明け方(二日)に義盛たちが襲ってきたとき、無理に甲冑を着て騎馬したものの、二日酔いにより朦朧としていたので、今後は酒を断つと誓った(後略)」(吉川弘文館「現代語訳 吾妻鏡」より)とある。

 SNS上には「流石は三浦義村の娘」「水ぶっかけた後の初ちゃんの『ん?なんか文句ある?』の顔、最高だ」「酔っ払った泰時に水をぶっかける初、良妻だ。対照的なのが、あっさり二階堂に戻るというのえ。悪妻だと義時にも気づかれつつある」などと喝采の声が続出。泰時と初の夫婦仲、泰時と酒も今後の注目ポイントになりそうだ。

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