岸博幸氏 旧統一教会と接点の自民議員の調査不足指摘「事務所総出で記録引っ張り出せば分かるはず」

[ 2022年8月20日 16:13 ]

岸博幸氏
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 元経産官僚で慶大大学院教授の岸博幸氏(59)が、20日放送の読売テレビ「今田耕司のネタバレMTG」(土曜前11・55)に出演し、岸田改造内閣と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題についてコメントした。

 岸田文雄首相は10日に内閣改造を実施。安倍晋三元首相の四十九日後の9月上旬の予想を覆し、盆休み前という異例のタイミングで行われた。岸氏は「そうなった可能性が一番高いのは、統一教会問題で、だいぶ閣僚とか自民党の政治家がたたかれた。統一教会色を薄めたいとか、ある意味、反転攻勢を狙った」と分析。「もう一つ考えられるのは、逆に統一教会問題がうるさいから、それに乗じて内閣改造を早めちゃって。早めると、他の派閥もいろんな動きができませんから、自分が好きな人事をしたかったのかな」とも推測した。

 統一教会色の払しょくを狙った岸田首相だったが、内閣改造当日には既に7人の閣僚が教団と何らかの関係があったことが発覚。政務三役73人のうち、31人に接点があったことが分かっている。岸氏は「統一教会問題の報道がうるさいから、できる限り払しょくしたかった。それ、完全に失敗しましたね」と、首相の思惑が外れたことを指摘した。

 自民党の政治家に教団と接点がある議員が続々と出てくる理由について、岸氏は「自民党の多くの政治家の皆さんって、しっかり自分で調査をたぶんしてないんですよ」と推測。「そんなの、事務所総出で過去の記録を引っ張り出せば分かるはずなんですよ。言い方は悪いけれど、全部調べていないで、とりあえず“関係ありません”と言って。そのまま世に出なかったらラッキーというくらいで考えてるのかなって。甘いなって」と指摘した。

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2022年8月20日のニュース