「鎌倉殿の13人」梶原善“怪演”も手応えなし?難役アサシン善児「頭を傾げながら現場を後にする毎日」

[ 2022年3月20日 21:26 ]

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第11話。主人・伊東祐親(浅野和之)の前に突如現れる善児(梶原善)(C)NHK
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は20日、第11話が放送された。謎の仕事人・善児役を“怪演”している俳優・梶原善(56)が番組公式ツイッターに公開された「かまコメ(撮影直前・直後の音声コメント)」で撮影の様子を明かした。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第11話は「許されざる嘘」。源頼朝(大泉洋)の新たな御所が鎌倉に完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、北条義時(小栗)も慌ただしい日々を送っていた。しかし、りく(宮沢りえ)は頼朝の舅である夫・時政(坂東彌十郎)の処遇の低さに不満が募る。一方、都においては平清盛(松平)が敵対勢力の掃討に乗り出し、その苛烈さに人々が恐れおののく。そんな中、平家討伐を焦る源義経(菅田将暉)は集った兄たちの前で…という展開。

 1181年(治承5年)冬、北条政子(小池栄子)が2度目の懐妊。阿野全成(新納慎也)によると、親が徳を積めば望みの男児が生まれるとあり、伊東祐親(浅野和之)&祐清(竹財輝之助)父子の恩赦が決まったものの、一転、全成は「生まれてくるお子のためには、まず千鶴丸様(頼朝と八重の子)が成仏しなければなりません。その功徳によって、再び男として生を受けるのです。お命を奪ったのは、伊東祐親殿と聞いております。伊東殿が生きておられる限り、千鶴丸様の成仏は難しいかと」と進言。頼朝の命令の下、祐親に仕える下人・善児(梶原善)が祐親&祐清父子に手をかけた。善児が殺めたのは今作5、6人目。

 梶原は「ちょっと正直言って皆目見当がつかないところはあるんですけど、本当に分からないんですよね、あの人は。ただ演じ方としては殺人鬼的な感じではなくて『まさか、この人が』というような感じで最初はやっていたんですけど、ここまで来ると、もう『まさか、この人が』という感じでもないですし、ちょっと折れ曲がった性格のところもあるでしょうし、その割には従順に主の言うことは素直に聞くし。それを何の躊躇もなくやっていること自体、何か欠落している人なんだろうなというふうに思いながら、日々やった後、『あれで正解だったのかな』と、いつも頭を傾げながら現場を後にする毎日なんです。だから正直、自分でもちょっと…『う~ん』という感じで」と語った。

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