【今夜の鎌倉殿の13人 第11話展望&第10話大河絵(鎌倉絵)】義円合流も兄弟確執?ダーク大河開幕?

[ 2022年3月20日 08:00 ]

イラストレーターの石井道子氏が描いたNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第10話“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”「世にも奇妙な源氏5兄弟」
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 俳優の小栗旬(39)が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」(日曜後8・00)は20日、第11話が放送される。新進気鋭のイラストレーター・石井道子氏の“大河絵(鎌倉絵、殿絵)”とともに第10話を振り返り、今夜の見どころを探る。

 <※以下、ネタバレ有>

 ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組!」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

 第10話は「根拠なき自信」。平家の追討軍を見事に退けた源頼朝(大泉洋)。これを聞いた後白河法皇(西田敏行)はほくそ笑み、平家の総帥・清盛(松平健)は都を京へ戻すことを決断。奥州の覇者・藤原秀衡(田中泯)は源義経(菅田将暉)の文を一読し、静かに源平の様子をうかがう。そんな中、鎌倉においては八重(新垣結衣)が侍女として頼朝の側で働き始めるが、北条義時(小栗)の気遣いに亀(江口のりこ)が疑念を抱くなど、それぞれの思惑が入り乱れ…という展開。

 頼朝の異母弟・源範頼(迫田孝也)が遠江から駆けつけ、三男・頼朝、六男・範頼、七男・阿野全成(新納慎也)、九男・義経と兄弟が集結。そして、頼朝は平家方の常陸の武士・佐竹義政(平田広明)征伐に出陣。上総広常(佐藤浩市)の交渉が実り、大勝利した。常陸から戻り、八重に対する義時の想いを知った頼朝が2人を取り結ぶと話していると、若い僧が現れる。八男・義円(成河)だった――。いかにも聡明に見える男は、物語に何をもたらすのか。

 今夜の第11話は「許されざる嘘」。頼朝(大泉)の新たな御所が鎌倉に完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、義時(小栗)も慌ただしい日々を送っていた。しかし、りく(宮沢りえ)は頼朝の舅である夫・時政(坂東彌十郎)の処遇の低さに不満が募る。一方、都においては清盛(松平)が敵対勢力の掃討に乗り出し、その苛烈さに人々が恐れおののく。そんな中、平家討伐を焦る義経(菅田)は集った兄たちの前で…という展開。

 公式サイトの次回予告には「渦巻く陰謀と災い」「兄弟の確執」のテロップ。いよいよ“ダーク大河”の本格的な幕開けとなるか。

 ◇石井 道子(いしい・みちこ)絵描き。千葉県生まれ。ブランド情報発信拠点「メルセデス・ベンツ コネクション」におけるJ―WAVEによる展示パネルPOP制作、ウェブマガジン表紙などを手掛ける。「ALL OF SHOHEI 2021 大谷翔平写真集」「スポニチ URAWA REDS 2021 浦和レッズ特集号」(スポーツニッポン新聞社)などにイラストを掲載。ライブペインティングや即興似顔絵も各地で行う。

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2022年3月20日のニュース