谷村新司 アマバンド時代の無謀すぎるツアーで無一文になるも…「幸せな時代に無茶ができた」

[ 2022年3月20日 14:37 ]

谷村新司
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 シンガーソングライター谷村新司(73)が20日、TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜前10・00)にゲスト出演し、アマチュアバンド時代の無茶な?経験を明かした。

 70年の大阪万博で、カナダ館で演奏を披露していたという谷村は、その際に知り合った若者から気に入られ、「お前らの歌をアメリカ人に聴かせたろやないか?」と、ぶっ飛んだ提案をされたという。「僕らもピュアだから『そうやな』と言ってたら、本当にそれが実現して」。その年の夏に、その若者とともに北米大陸を歌い歩くことになったという。

 「アメリカ大陸をバンクーバーからニューヨークまで横断して…」。ところが、旅の途中でハプニングが発生。「メキシコまでたどり着いた時に持っていたお金がなくなった、尽きたんです」。はるかメキシコで無一文になってしまったという。

 すると若者がメキシコの国営放送に掛け合ってくれ、数日後に行われるメキシコフェスタに出演できることに。歌はまったくウケなかったが、やぶれかぶれで「アミーゴ!」(スペイン語で友達)を連発したところ、なぜか爆笑に変わったという。「残り時間3分くらい、アミーゴ一発で通しましたね。一点突破。メキシコ人が『お前らのアミーゴ最高だったよ』と言ってくれて。よかったのかな、これでと」と振り返った。

 若者らしい無茶な旅だったが、「怖いものは何もなくなりました。友達1人いたらその国を好きになると体感できた。この原体験が凄く大きかったですね」と懐かしんだ。

 一方で、無茶ができなくなった現代に嘆きも。「今、無茶しないように言われるじゃないですか?(当時は)無茶をして失敗して大人に叱られる、無茶の背中を押してくれる大人がいっぱいいたんですよね。幸せな時代に無茶ができたって思っています」と、しみじみ語っていた。

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2022年3月20日のニュース