「鎌倉殿の13人」八重、渾身の「お断りいたします！」ネット爆笑　壮大BGM＆義時蒼白→OPへ絶妙演出

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」第11話。北条義時（小栗旬・手前）の求婚に、八重（新垣結衣・右端）は「お断りいたします！」（C）NHK
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　俳優の小栗旬（39）が主演を務めるNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」（日曜後8・00）は20日、第11話が放送された。

　＜※以下、ネタバレ有＞

　ヒットメーカーの三谷幸喜氏が脚本を手掛ける大河ドラマ61作目。タイトルの「鎌倉殿」とは、鎌倉幕府将軍のこと。主人公は鎌倉幕府2代執権・北条義時。鎌倉幕府初代将軍・源頼朝にすべてを学び、武士の世を盤石にした男。野心とは無縁だった若者は、いかにして武士の頂点に上り詰めたのか。新都・鎌倉を舞台に、頼朝の13人の家臣団が激しいパワーゲームを繰り広げる。三谷氏は2004年「新選組！」、16年「真田丸」に続く6年ぶり3作目の大河脚本。小栗は8作目にして大河初主演に挑む。

　第11話は「許されざる嘘」。源頼朝（大泉洋）の新たな御所が鎌倉に完成。坂東武者に平家の旧領を恩賞として与えるなど着々と体制が整えられ、北条義時（小栗）も慌ただしい日々を送る…という展開。

　常陸の佐竹義政征伐から戻り、八重（新垣結衣）に対する義時の想いを知った頼朝が2人を取り結ぶと約束。北条政子（小池栄子）は反対だが、頼朝は「本心を言えば、八重が他の知らぬ男に嫁ぐより、小四郎の方がわしは安心なのだ。わしは本当に、あれの幸せを願っているだけじゃ。その点、小四郎であれば申し分ない。そういうことじゃ」と熱弁。「八重さんはどう思っているの？」という実衣（宮澤エマ）の疑問に、義時は「それは心配ない。あの人は私のことをとても頼りにしている」と自信満々だった。

　八重は足立遠元（大野泰広）に呼ばれ、義時の前へ。「八重は義時の叔母に当たる。義時の母の腹違いの妹だが、中世ではこうした縁者同士の結婚はさほど珍しくはない」（語り・長澤まさみ）。頼朝、政子、実衣が見守る中、八重は「お断りいたします！」――。義時は安達盛長（野添義弘）の胸の中で号泣。三浦義村（山本耕史）は「八重さんにフラれたらしいな。（八重と）むろん通じ合っているさ。八重さんは我が家にいるんだ。そりゃ、顔も合わせるだろ。男女の仲なんてもんはな、フラレてからが勝負だ。面白い顔をするな。俺は友の女に手を出さない。でも、これからは違うぜ。好きにさせてもらう。おまえの場合、勝負はついてる」。「フラレてからが勝負だ」と粘る義時に“引導”を渡した。

　オープニングタイトルバックに入るまで2分。SNS上には「始まって2分で爆笑」「フラれた流れで壮大なBGMと共にOPに入るの笑う」「八重さんの『お断りいたします』とBGMと北条姉妹＆弟の表情。リアルに飲んでたお冷を吹いた」などの声が続出。反響を呼んだ。