森永卓郎氏 衆院選の結果に「野党が勝ちきれなかったのか。分かりやすいのは消費税」

[ 2021年11月1日 16:52 ]

経済アナリストの森永卓郎氏
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 経済評論家の森永卓郎氏(62)が1日、文化放送「大竹まこと ゴールデンラジオ!」に出演し、衆院選の全465議席の当選者が確定し、自民、公明の与党は計291で国会運営を主導できる絶対安定多数(261)を上回ったことに言及した。

 自民党は公示前から17減らしたものの、261で単独過半数(233)となり、安定多数(244)も得た。立憲民主党は公示前110から14減の96。日本維新の会は公示前の11から41まで大きく伸ばし、衆院第3党に躍進した。公明党は3増の32、共産党は2減で10。国民民主党は3増の11だった。

 森長氏は「何で今回、野党5党が共党体制組んで、1本に絞ったのにですね、勝ちきれなかったのか。私は、共通政策の絞り込み不足だったと思います」と持論。「1番わかりやすいのは、消費税なんですね。共通政策で、消費税を5パーセントに下げるっていうことになってたんですけども、実は各党言っていることは違っていて。れいわ新選組は、消費税撤廃、共産党は5パーセントに下げる。社民党は、3年間5%に下げる、国民民主党、景気が回復するまで5%にする。で、立憲民主は、時限的に5%に下げる、これ何なんだ、時限的にって。これ候補者にも聞いたんですけど、よくわからんって言ってたんですよ。ならね、もっと具体的にちゃんとビシッと揃えないと国民は信用しない」と語った。

 さらに「なぜ信用できないかっていうと、実は民主党政権ができるときの選挙で消費税は、上げませんって言って政権を取ったわけですよ。ところが、その後自民党、公明党3党合意をしてですね、消費税増税に踏み切ったわけですから、きちんと具体的なスペックまで明らかにしなかったら、それは勝てないよなって思います」と感想を述べていた。

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2021年11月1日のニュース