橋下徹氏 京王線の事件受け、電車内の安全確保に「結局、費用をどこまでかけるか」

[ 2021年11月1日 09:31 ]

元大阪市長で弁護士の橋下徹氏
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 元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏(52)が1日、フジテレビの情報番組「めざまし8(エイト)」(月~金曜前8・00)に出演。京王線で走行中の電車内で、男が油のような液体をまき、刃物を振り回して男女17人がケガをし、男性1人が心肺停止状態となっている事件について言及した。

 橋下氏は、電車内での安全確保について「結局、費用をどこまでかけるかですよ。例えば新幹線の時にも飛行機と同じような保安検査をやるかどうかって議論になったんですが、結局なしになりました。これは利便性をとったんですよ。結局はリスク評価なので本気でやろうと思ったら飛行機みたいな保安検査をやって乗ると。しかし我々それをやるかっていったらやらないと思うんです。そうするとこういうリスクというか、こういうことが生じて来るってことですよね」と自身の見解を述べた。

 そして「保安検査なんか全部できない。この間、JR東日本が監視カメラで全部AIを使って不審者とかそういうものを全部検知しようということになったんですが、これはプライバシーの問題でやめようってなったんですよ」と言い、「だからプライバシーの問題とか保安検査が面倒だってことで対策のレベルを下げていけばこういう問題が起きるし、こういう問題を防ぐために我々はプライバシーとかそういうものを全部投げ出すかってことですよね」と話した。

 10月31日午後8時ごろ、東京都調布市の京王線国領駅付近を走行中の電車で乗客から「車内で油のような液体をまいて男が火を付けた」「刃物を持っている男がいる」との110番通報があった。 警視庁などによると、京王八王子発新宿行き特急(10両編成)で乗客が刃物などで刺されるなどして10~60代の男女17人がケガをし、男性1人が心肺停止状態。警視庁は20代の男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。「人を殺して死刑になりたかった。2人以上殺せば死刑になると思った」などと供述しており、詳しい状況を調べている。

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2021年11月1日のニュース