高岩淡さん死去 90歳 東映元社長 「青春の門」「火宅の人」「鉄道員」など製作 姪は檀ふみ

[ 2021年11月1日 12:00 ]

高岩淡さん
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 東映の元社長で、長く日本アカデミー賞協会の会長も務めた高岩淡(たかいわ・たん)さんが10月28日午後2時23分、肺炎のため京都市の病院で死去した。90歳。福岡県出身。葬儀は家族葬で済ませた。喪主は長男・高岩礼(れい)氏。後日お別れの会を予定している。作家の檀一雄氏は異父兄。女優の檀ふみは姪(めい)にあたる。

 九州大学卒業後の1954年に東映入社。京都撮影所長などを経て、93年に岡田茂氏からバトンを受けて社長に就任。2002年からは会長として映画界の発展に寄与した。

 京都撮影所時代は進行主任として「海賊八幡船」(60年)などの大川橋蔵主演作や、58年から始まった「一心太助」シリーズなどの中村錦之助(のち萬屋錦之介)主演作に携わった。製作者としては「柳生一族の陰謀」「青春の門」「火宅の人」「鉄道員(ぽっぽや)」「男たちの大和/YAMATO」などを手掛けた。

 75年には国内初の映画テーマパークである東映太秦映画村を開村。2012年第46回牧野省三賞受賞。

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