ひろゆき氏 牧島かれんデジタル相に失望感「ITの世界で日本が浮上することはないなと確信」

[ 2021年11月1日 18:17 ]

西村博之氏
Photo By スポニチ

 「2ちゃんねる」の創設者で実業家の西村博之(ひろゆき)氏(44)が31日、ABEMAの選挙特番「ひろゆき&柏木由紀と考える総選挙2021#アベプラ」(後7・50)にリモートで生出演し、国内デジタル関連事業者について牧島かれんデジタル相(44)と激論を交わした。

 開票速報の中で、牧島氏と中継がつながると、ひろゆき氏は国内で政府や地方自治体が使う情報基盤「ガバメントクラウド」のサーバー事業者について「日本の事業者ではなくアメリカの事業者を選んだということは、日本に落ちるお金がアメリカに行っちゃうことになる。国内事業者を選んで、そこを育てた方がいいと思うんですが、なぜそれをやらなかったんですか?」と尋ねた。

 牧島氏は「要件を定めさせていただいて、その要件をクリアしたところで提示させていただきました」と、選考過程を説明。「国内の事業者の皆さんも、その要件をクリアしていただければ、今後お仕事できることは可能性としては十分にありうる」と、今後の事業者選択に含みを持たせた。

 ところがひろゆき氏は「イノベーションするためのお金をアメリカにどんどん払って、アメリカのサーバー会社がどんどん進化して、日本のサーバー会社が落ちぶれていく。それを牧島さんが選んだ自覚はありますか?」と、日米のデジタル技術の格差拡大を懸念。牧島氏は同様の返答を繰り返しつつ、「イノベーションを応援する意思はしっかり持っています」と付け加えた。

 中継が終わるとひろゆき氏は、国内のガバメントクラウドで使われるサーバーが、米国のものであることを指摘。「安全なものを使おうという、トラブルを起こさないような、『和をもって尊し』的なところで選んじゃうと、日本の会社に投資がいかずに成長しないままになる」と警鐘を鳴らした。

 さらに「ITに関しても、日本の税金を使ってアメリカの企業を支援する形になったので、ITの世界で日本が浮上することはないなと確信しました」と断言。自身のプランとして、「さくらインターネットとか、GMOとか、日本のサーバー事業者があるので、そこらへんのクラウドを標準にする」と話した。

続きを表示

2021年11月1日のニュース