パラ開会式の13歳和合由依さん 「最初は漕ぐのも大変」努力が実を結んだラストシーン

[ 2021年8月27日 11:59 ]

東京パラリンピック<開会式>「片翼の小さな飛行機」を演じる和合由依さん。TOKYO2020。(撮影・木村揚輔)
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 東京パラリンピックの開会式に登場した和合(わごう)由依さん(13)が27日に日本テレビ「スッキリ」(月~金曜前8・00)に出演。本番を迎えるまでの道のりについて語った。

 24日に行われた東京パラリンピックの開会式のコンセプトは「WE HAVE WINGS(私たちには翼がある)」。劇作家、演出家のウォーリー木下氏が演出を担当した。ピッチ上に“パラ・エアポート”を描き、「片翼の小さな飛行機」として和合さんが主人公を演じて空へ飛ぼうと奮闘する物語が繰り広げられた。

 先天性の羊膜索症候群(手足の形態異常)、関節拘縮症(関節の動きに制限が見られるなどの症状)による上肢下肢の機能障がいがある和合さん。本番を迎えるまでには苦労も多かったようで「スポーツ用の車いすに乗るのは初めてだったので、左手が上手く使えない状態なので最初は漕ぐのも大変でしたし、力が全然なかったのででも本番に向けてトレーニングして頑張りました」と説明。行ったトレーニングについては「動くときに今までは右手ばっかり使っていたけど左手を動かしてみたり、日常の中にそういう行動を取り入れてみました」と話した。

 努力が実を結んだ。普段は左腕が自由に動かせないため、人に車いすを押してもらっているが、開会式ラストシーンでは約20メートルの滑走路を自力で漕いでみせた。本番について「雨の中だったから、グリップが滑るからあんまり練習の時よりかは全然漕げなかったんですけど。でも20メートル走り切れたので後悔はしてないです」と振り返った。

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2021年8月27日のニュース