片桐はいり 58歳40年目にして初の連ドラ主演「自然の絵に負けない、唯一無二の個性」

[ 2021年8月27日 06:00 ]

テレビ東京ドラマ「東京放置食堂」で連続ドラマに初主演する片桐はいり
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 女優の片桐はいりが58歳で連続ドラマに初主演する。9月15日スタートのテレビ東京「東京放置食堂」(水曜深夜1・10)で、大自然にあふれる島とグルメの人情ドラマ。ドラマや映画、舞台で活躍する個性派女優が、役者生活40年目で大役に抜てきされた。

 東京・大島が舞台のオリジナルドラマで、大自然の中で描かれる豊かな人間模様と魅力的な島グルメを楽しめる。「孤独のグルメ」「きのう何食べた?」など、テレ東がお家芸とする“飯テロ”と呼ばれる食をテーマにしたドラマの新作だ。

 片桐が演じるのは、曲がったことが大嫌いな初志貫徹の元裁判官。人を裁くことに疲れて退職し、たどり着いたのが大島。小さな居酒屋を手伝いながら、悩みを抱えた人々と心を通わせていく。

 制作側は片桐の起用理由について「ほったらかしの魅力にあふれた大島の自然を舞台にしているので、自然の絵に負けない、唯一無二の個性を持った俳優さんに出演してもらいたかった」と説明。気になるグルメは、島の名物「くさや」のほか、せせり(貝)のバター炒め、高級魚タカベの塩焼き、アシタバの天ぷらなどが登場する。

 映画好きだった片桐は大学在学中の1982年、劇団に入団し役者業をスタート。存在感ある個性派女優として、ドラマや映画、舞台に欠かせない存在だ。学生時代のアルバイトは映画館のチケットもぎり。現在も「映画への恩返し」とボランティアで継続中。時間を見つけては地元東京・大森の「キネカ大森」に顔を出し、コロナ禍の今はチケットの目視や清掃作業を行っている。生き方も個性的だ。

 40年目でたどりついた連ドラ主演。片桐は「ほったらかしの魅力があふれた大島で、島の仲間やびっくりするようなゲストの方々とすったもんだを繰り広げます。週の半ばの真夜中にほんのひと時、都内にある最果て島にご一緒できれば幸いです」とPRした。

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2021年8月27日のニュース