「おかえりモネ」みーちゃん感情爆発 りょーちん本音もスピーカーの“悲劇”ネット涙&心痛「残酷な展開」

[ 2021年8月27日 08:15 ]

連続テレビ小説「おかえりモネ」第75話。百音(清原果耶)に感情をぶつける未知(蒔田彩珠・左)(C)NHK
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 女優の清原果耶(19)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「おかえりモネ」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)は27日、第75話が放送された。

 <※以下、ネタバレ有>

 朝ドラ通算104作目。清原とタッグを組んだNHK「透明なゆりかご」やテレビ東京「きのう何食べた?」などで知られる安達奈緒子氏が手掛けるオリジナル作品。朝ドラ脚本初挑戦となった。タイトルにある「モネ」は主人公・永浦百音(ももね)の愛称。1995年に宮城県気仙沼市に生まれ、森の町・登米(とめ)で青春を送るヒロイン・百音が気象予報士の資格を取得し、上京。積み重ねた経験や身につけた技術を生かし、故郷の役に立ちたいと奮闘する姿を描く。

 第75話は、亜哉子(鈴木京香)から「亮(永瀬廉)が船に戻っていない」と連絡を受けた百音(清原)と未知(蒔田彩珠)。亜哉子は先日の出来事を2人に話し始める。最愛の妻・美波(坂井真紀)のことに関し、新次(浅野忠信)が荒れたというのだ。それを聞き、百音は亮に電話。亮は「もう全部やめたい」と百音に本音をぶつける。それを横にいて耳にした未知は……という展開。

 永浦家を訪れた美波(坂井真紀)の母・フミエ(草村礼子)が持ってきた書類は死亡届だった。「私も82よ。もう、いつどうなっか分かんない。自分が向こうに行くならね、ちゃんと向こうで美波と会いたいと思って」。同席した三生(前田航基)の父で住職の秀水(千葉哲也)は「届のことも大事だが、葬式はうちの寺で。この島でちゃんと執り行ってやっから」。新次は「美波が死んだって、オレが決めんですか?」。新次には受け入れ難かった。

 亮は父を心配したが「おまえは仕事行け」と言われ、その日のうちに船に乗った。しかし前日の昼頃、新次が暴れたと警察から連絡が入り、耕治(内野聖陽)と亜哉子が駆けつけた。新次は断っていた酒に再び手を出してしまった。警察から亮にも連絡が入ったようだ。亜哉子は「それで船に戻るの、嫌になっちゃったかもしれない。モネ、かけてみてくれる?」

 未知の電話に出なかった亮だが、百音の電話には出た。

 亮「はい」

 百音「りょーちん?」

 亮「うん。何?」

 百音「何って。大丈夫?(スピーカーにし)りょーちん、今どこにいんの?まだ港にいる?」

 亮「モネさ、どう思う?」

 百音「何が?」

 亮「オレ、もう全部やめてもいいかな?オレ、もう全部やめてぇわ。ごめん。オレ、やっぱモネしか言える相手いない」

 百音「りょーちん」

 亮「悪い。また連絡する」

 百音「まだ港にいんなら、漁協の誰か知り合いに探してもらるかも。おじいちゃんに言えば。みーちゃんもお母さんに電話して。みーちゃん、大丈夫?」

 未知「(百音の手をはねのけ)なんで?りょーちん、ずっと頑張ってきたじゃん。高校卒業して、すぐ漁師になって。新次さんの代わりに、ずっとずっと頑張ってきたじゃん!なのに、なんで…なんで、いつまでもしんどい思いしなきゃなんないの?ちょっと良くなると、また何かあって傷つけられる。もう、気持ちボロボロだよ。逃げたいんだよ、ホントは。でも、逃げられないじゃん!だって、だって誰かが残んなきゃ!残んなきゃ…」

 百音「ごめん」

 未知「謝んないでよ。ズルいよ。なんで、お姉ちゃんなの?」

 亮に片思いをしている未知は、感情が爆発。亮に褒めてもらった服を百音に投げつけた――。

 第59話(8月5日)、新次が再び船に乗ったことを亮が先に百音にメールを送ったことを知り、未知は「りょーちん、お姉ちゃんには知らせるんだ。お姉ちゃん、ズルい」と嫉妬。カキの品評会のため、耕治と龍己(藤竜也)が上京した第68話(8月18日)。百音は「みーちゃん元気?お父さんとおじいちゃんが来たよ」とメッセージを送ったが、未知は既読スルー。ぎくしゃくした最中の上京だった。

 SNS上には「『失踪』した人の死を受け入れるのって、家族としては一番つらいよね」「これをスピーカーにしちゃうの、きつい」「残酷な展開。携帯電話時代の修羅場だ。なんで未知に聞かせてしまったのか」「未知が救われる日は来るのか」「朝から号泣」「ボロ泣き。りょーちん、つらすぎじゃん。みんな、つらすぎて泣くわ」「凄いとこで終わった…みんな、それぞれのつらさあるよね。誰も悪くないのが更につらい」「こんな気持ちのままで月曜日まで待てというのか」「は?ここで今週終わり?地獄か?」「今日の『おかえりモネ』の台詞は朝ドラ史上に残る屈指の出来。『ちょっと良くなると、また何かあって傷つけられる』『誰かが残んなきゃ』『なんで、お姉ちゃんなの』…すべてがダブルミーニング。初めはりょーちんのことだけど、次第に未知が自分のことを語り出す。鳥肌が立った」「りょーちんの無事が分かってホッとする気持ちと、お姉ちゃんとりょーちんの強いつながりを目の当たりして絶望する気持ち、真逆の感情を同時に表現するみーちゃんの演技、圧巻だったな」などの声が相次いだ。

 放送終了後(午前8時25分)には「#おかえりモネ」がツイッターの国内トレンド1位。「みーちゃん」が4位、「モネの電話」が12位、「りょーちん」が13位、「新次さん」が23位に入る反響を呼んだ。

 今こそ、耕治が朝岡(西島秀俊)と語り合った時の言葉を思い出したい(第69話、8月19日)。「子どもたち全員にこう、言ってやりてぇ。どうなっか分からねぇ世の中だ。どこ行ったっても構わねぇ。ただ、おまえたちの未来は、明るいんだって。決して悪くなる一方じゃないって。オレは信じて、言い続けてやりたい」――。

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