TV出演多数の医師が都民に警鐘「救急車呼んだら何とかしてくれるだろう、という甘い考えは捨てるべき」

[ 2021年8月10日 20:10 ]

 新型コロナウイルス感染患者の対応にあたりながら、テレビ朝日「中居正広のニュースな会」(土曜正午)など多くのテレビ番組に出演している「ナビタスクリニック」(新宿・立川・川崎)の久住英二院長(48)が10日、自身のツイッターを更新。「東京都のコロナ入院調整は破綻」「救急車呼んだら何とかしてくれるだろう、という甘い考えは捨てるべき」などと強い言葉で医療現場の実態を明かした。

 「東京都のコロナ入院調整は破綻」と書き出した久住院長は「入院適応の方の相談で保健所に連絡しても『個人的なネットワークを駆使して入院先探しに協力を』と言われる状況です」と現況を伝え「JCHOや国立病院機構の病院をコロナ病院に切り替えるべきでは?」と訴え。さらに投稿を重ね「東京都の住民は、救急車呼んだら何とかしてくれるだろう、という甘い考えは捨てるべき」「救命救急センターにはコロナ重症者が列をなしている」と伝えた。

 その上で「国や都知事は、この状態を放置せず、国病、都病、JCHOの病床を動員して受け入れ体制を拡充すべき」と政府や東京都の小池百合子知事(69)に悲痛なメッセージを送った。「病床増やす前にトリアージとか言い出す輩がいる」とも記している。

 ※JCHO(ジェイコー)とは厚労省所管の独立行政法人「地域医療機能推進機構」(尾身茂理事長)のこと

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2021年8月10日のニュース