徳光和夫アナ 軽度の認知症と闘う妻へ返しきれない感謝「それ以上のことをしてくれたから今日の僕がある」

[ 2021年8月10日 14:39 ]

フリーアナウンサー徳光和夫
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 フリーアナウンサー徳光和夫(80)が、10日放送のテレビ朝日系「徹子の部屋」(月~金曜後1・00)にゲスト出演し、妻に訪れた変化について告白した。

 24歳の時に結婚。55年間、寄り添ってくれた妻について、徳光アナは「しっかりしているところもあり、そうでないところもあり、名サポーターというんですかね。割合、寛容でしたね」と説明した。

 そんな妻が最近、軽度の認知症を患っていることが分かったという。「皆さんもそうだと思うんですけど、同じことを何度も言う。今言ったことを1分後には同じことを言う。その日の行動というか、思い出話が多いんですね」。妻がよく話すのが戦後、東京・有楽町にあった連合国最高司令官総司令部(GHQ)に、最高司令官のマッカーサーを見に行った思い出という。「GHQに行くと、マッカーサーが午前中と午後、1回ずつ出て来たそうなんですね。都電で見に行くのが彼女の一番の思い出だったみたいで、その話をいまだによくするんですね」と明かし、「誰でも年齢が来ると、多少なりともあるんじゃないかなと思いますけどね」とも話した。

 そんな妻との向き合い方も語った。「せっかく思い出話が出てるわけですから、その思い出話をどういうふうに聞き出すかというと、ただ聞いてるだけで、『そうだそうだ』、『また同じこと言ってるな』という対応の仕方ではなくて、言い方は悪いけど初めて聞いたような。マッカーサーの話が出るように質問してみたり、そういうようなことを家庭の中でしたりしてるんですよね」。抗えない加齢との付き合い方を、「こういう言い方が正しいか分かりませんけど、明るくゆっくり認知症を重ねているという感じですかね」と表現した。

 司会の黒柳徹子(87)から「好きなことをなさった罪滅ぼしというか、分からないけど、女房孝行という感じなんですって?」と問われると、徳光アナは「それが女房孝行になるか分からないですけど…できないですね。それ以上のことをしてくれたから今日の僕がある」と、妻への深い感謝を口にした。

 かつてはプロレス中継で全国を行脚した徳光アナ。「そのつど温泉なんか行ってたんですよね。いい温泉地、あるんですよね。かみさんはまだ連れて行ってないなと思ったんで、できたらそういうことをしようかな」と、夫婦水入らずの旅行計画を明かしていた。

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2021年8月10日のニュース