小倉智昭アナ 五輪前半総括「やってよかった」1年延期で成長した若手活躍、未来につながる

[ 2021年8月1日 05:30 ]

9大会連続の五輪取材で気合が入っている小倉智昭氏
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 今回で夏冬合わせて9大会連続の五輪取材となるフリーアナウンサーで、フジテレビの東京五輪情報SPキャスターを務める小倉智昭氏(74)が、折り返し地点を迎えた東京五輪の前半を振り返る。コロナ下の無観客開催で中止も危ぶまれた今大会だが、始まると若手選手の活躍がキラリ。日本国内のスポーツレベルの上昇を感じさせ、将来の五輪選手たちにバトンをつなぐ五輪となった。

 若手選手の活躍が目覚ましいですね。男女ともに金メダルを獲得したスケートボードの堀米雄斗と西矢椛ら、五輪の1年延期が若い人にとってどれだけ成長の期間になったことか。競泳女子の大橋悠依も、会心の泳ぎで400メートルと200メートルの個人メドレーで2冠。日本のお家芸である柔道では、国内に素晴らしい練習相手や環境がある。1年延びたからこそ、兄妹での同一大会で金メダルという史上初の快挙を成し遂げた阿部一二三、詩ら、連日のメダルラッシュにつながっているのではないでしょうか。

 一方、メダルを有力視されていた選手たちの成績が振るわない結果になりました。鉄棒一本に絞って挑んだ体操の内村航平は予選落ち。競泳男子の瀬戸大也も最高は200メートル個人メドレーの4位でした。4年スパンでトレーニングに励んでいたベテラン選手にとって逆に、1年の延期は調整の難しさを示すことになりました。

 バドミントンは各種目でメダルを獲れると思っていましたが、実際には混合ダブルスの渡辺勇大、東野有紗組の銅メダルだけ。男子シングルスの桃田賢斗が1次リーグで敗退したのには驚きました。柔道は国内の練習環境が整っているとお話ししましたが、バドミントンは海外遠征も強化の一つ。コロナの影響で国際大会もなかなか開かれず、実戦不足もあったと思います。

 それでも各選手、五輪に向けて精いっぱいできる準備をしてきました。今では国民みんなが応援している。開催直前まで反対の声はありましたが、結果的にやってよかったと感じています。一つ残念なのは、五輪を目指して努力してきた選手たちが試合後のインタビューで一番最初に「開催してくれてありがとうございます」と感謝を述べることです。大切なことですが、個人的にはもっと自らの鍛錬の日々を誇ってほしいです。選手個人の頑張りを、自らの口から言えないような空気感には少々複雑な思いがあります。

 今回、若い選手のフレッシュなパワーを感じることができました。メダル獲得以降、スケートボード教室などに申し込みが殺到しているそうですね。将来「東京五輪を見て競技を始めた」という選手が活躍する様子が目に浮かびます。競技力の向上も含め、未来につながる五輪になったと思います。次の北京冬季五輪も取材に行くことが楽しみです。 ※選手の敬称略

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