乙武洋匡氏 アスリートへの中傷問題に「正々堂々と戦ってんのに、何で外野で場外乱闘起こしてんの」

[ 2021年8月1日 14:15 ]

乙武洋匡氏
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 作家の乙武洋匡氏(45)が1日放送のフジテレビ「ワイドナショー」(日曜前10・00)に出演。東京五輪出場選手に対するSNSでの中傷について言及した。

 サーフィンの男子で銀メダルを獲得した五十嵐カノア(23=木下グループ)、卓球混合ダブルスで金メダルを獲得した水谷隼(32=木下グループ)など、SNSでの誹謗(ひぼう)中傷被害を告白する選手が相次いでいる東京五輪。乙武氏は「そもそもオリンピックってなんのためにやってるのって考えた時に、平和の祭典で、古代オリンピックの時は、開催の為に戦争を一時的にやめて選手とか観客の安全をはかろうよみたいなことまでやった、そこがルーツにあるのに、何でアスリートは正々堂々と戦ってんのに外野で場外乱闘起こしてんの、っていうのが本当、ばかばかしくなりますけどね」と憤った。

 慣れていると発言する選手もいることに対しては「『慣れっこ』にさせてしまう我々もどうなのか」とし、丸川珠代五輪相が選手を傷つける書き込みをしないよう呼び掛けを行ったことについても、「政治家としてやるべきことは人々の良心に訴えることではなく、どうやったらこういうことが起こりにくい仕組みを作るかという話だと思うんですよ」と強調。「例えば何かサポートするシステムを作って、簡単に開示ができるようにするとか、そういうところをサポートしてあげる方がいいんじゃないかなと思いますけどね」と提案した。

 乙武氏はまた自身がスポーツライターをしていた当時は五輪期間中、アスリートはSNSの更新を禁止されていたとし、「それがいつからか緩和されて発信がOKになったんですね。それも影響もあるのかなと思っていて。選手の更新が止まっていれば、そんなに書き込もうと思わないかもしれないけど、選手たちがバンバン更新していると、今これアクティブだから届きやすいんだっていうファン心理は働くと思うんです」とも分析。「それって結果的にファンが自分たちの首を絞めることになると思っていて。そういうことをやればやるほど、やっぱりじゃあその期間中は発信やめましょうとまたなってしまったり、選手たちが個人的にこんな書き込みされるなら、SNSやめようって離れて、直にアスリートの声が届かなくなってしまう状況を僕らが作ってしまうんじゃないかというのは危ぐしたいところですよね」と話した。

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2021年8月1日のニュース