若狭勝弁護士 菅首相長男の官僚違法接待報道に「贈収賄罪に発展する可能性が結構ある」

[ 2021年2月5日 08:29 ]

若狭勝弁護士
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 元東京地検特捜部副部長で衆院議員の経験もある若狭勝弁護士(63)が5日、フジテレビ「とくダネ!」(月~金曜前8・00)に出演。昨年10~12月に放送行政などを所管する総務省幹部4人が、放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男らから個別に接待を受けていたと週刊文春が報じたことに言及した。

 週刊文春の報道を巡り、名前の挙がった秋本芳徳情報流通行政局長が4日に衆院予算委員会で答弁に立ち、会食の事実を認め、当日は費用を払わなかったと説明した。国家公務員倫理法に基づく倫理規程が禁じる「利害関係者」からの接待に当たる可能性がある。長男は首相が総務相時代は秘書官を務めていた。首相は「総務省で事実関係を確認し、ルールにのっとって対応してほしい」と強調、報道後に長男から電話を受けたとし、勤務先の調査があれば「事実に基づき、しっかり対応するように伝えた」と明らかにした。何度も追及され「今の私の長男と結びつけるのはいくら何でもおかしいじゃないでしょうか。私と完全に別人格。そこはご理解をいただきたい」と語気を強める場面もあった。

 若狭氏は「結論から申し上げますと、金額とか接待の回数によっては贈収賄罪という刑法の犯罪に発展する可能性が結構ある事案だと思います」と指摘。そして「放送事業の会社の人が接待をし、接待を受けた方が放送事業の許認可を握っているということなんで、職務権限という、いわゆる贈収賄罪のポイントになる点も適用される可能性がありますので、ある意味、週刊文春がこのまま何度も、いわば様子をうかがって、もっともっと回数が増えてきてそこで発覚すると贈収賄罪になってもおかしくないという案件だと思います」の自身の見立てを述べた。

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2021年2月5日のニュース