茂木健一郎氏 森会長の“女性蔑視発言”に私見「異論を唱えない周囲、日本文化への不信感の方が強い」

[ 2021年2月5日 17:23 ]

脳科学者の茂木健一郎氏
Photo By スポニチ

 脳科学者の茂木健一郎氏(58)が5日、自身の公式ツイッターで、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)が女性蔑視ともとれる発言をしたことについて私見を語った。

 森氏は3日に行われた日本オリンピック委員会(JOC)の評議員会で、JOCが女性理事を増やしていく方針を掲げていることに「女性がたくさん入る理事会は時間がかかる」などと発言。4日は会見で「五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現だった」と謝罪し、発言を撤回するとしたものの、会長職は辞任しない意向を示した。

 茂木氏は「森喜朗さんの発言に対する怒りの気持ちよりも、異論を唱えない周囲の人たち、日本の文化に対する不信感の方が強い」とツイートし、森氏に「ノー」と言えない周囲の環境を問題視した。さらに「偏見に満ちた人はたくさんいる。その人がなぜ長年政治家をやり、リーダーに選ばれ、周囲にイエスマンしかいなくなるのか」と指摘。「『木』よりも『森』の方が、『森』よりも『森』の方が問題だ」と、慣用句と森氏の名前をもじって皮肉った。

続きを表示

2021年2月5日のニュース