吉田沙保里さん「残念」 森喜朗会長発言、現役選手に思い寄せ「本当に辛い」

[ 2021年2月5日 07:55 ]

吉田沙保里さん
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 五輪3連覇を含む世界大会16連覇を果たした元レスリング世界女王の吉田沙保里さん(38)が5日、金曜パーソナリティーを務める日本テレビの情報番組「ZIP!」(月~金曜前5・50)に出演。3日の日本オリンピック委員会(JOC)臨時評議員会での女性蔑視とも取れる発言を撤回した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)に言及した。

 森会長は4日に東京都内で記者会見を開き、「JOC評議員会での発言につきましては、五輪・パラリンピックの精神に反する不適切な表現であったと、このように認識をいたしております。深く反省をしております。発言をいたしました件につきましては撤回をしたい。不愉快な思いをされた皆さまにはお詫びを申し上げたい」と陳謝した。

 元女性アスリートという立場としての意見を求められた吉田さんは「レスリングも女子が五輪に参加できたのは、2004年のアテネ五輪からで、ようやく性別に関係なく五輪の素晴らしさを実感していたので、このような発言は残念だなと思います」と思いを吐露。「五輪の開催予定日まで半年を切っているんですが、いまだに開催されるかどうか、わからない状況に選手たちが一番不安になっていて、それでも選手たちは開催されることを信じて頑張っています。選手の気持ちを思うと、本当に辛いですね」とコメントした。

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2021年2月5日のニュース