芸能界さらに混乱 嵐の国立コンサート、團十郎襲名披露…緊急事態宣言発令で大イベントどうなる?

[ 2020年4月7日 05:30 ]

新型コロナ 緊急事態宣言

團十郎襲名予定の市川海老蔵
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 緊急事態宣言が出されれば、芸能界にも大きな影響が出そうだ。

 5月のビッグイベントといえば、嵐が15、16日に新国立競技場で行う予定の「アラフェス」がある。単独のアーティストが同所で行う初めての公演。2020年末での活動休止を発表している嵐が現時点で公表している唯一のコンサートだ。

 1カ月の緊急事態宣言が終わる5月6日から1週間程度での開催。会場の約7万人だけでなく、外にもファンが大勢集まることが予想され、関係者は難しい判断を迫られそうだ。同公演は東京五輪に向けた会場設営のチェックも兼ねており、組織委員会など五輪関係者も頭を悩ませている。

 歌舞伎界の一大イベントも影響必至だ。市川海老蔵(42)が5~7月に東京・歌舞伎座で予定している「十三代目市川團十郎白猿襲名披露興行」。チケットの発売が12日と間近に迫っており、関係者は対応に追われている。

 海老蔵と長女の市川ぼたん(8)、長男・勸玄(7)が出演。歌舞伎界の大名跡の襲名興行だけに、人気役者が顔をそろえる。一般チケット販売前に営業を開始した団体客の予約も好調という。演劇関係者は「五輪も延期になったので、新しい時期にあらためてやった方がいいのではという意見もある」と話した。

 歌舞伎は4、5月の地方公演を取りやめ、今月の公演も14日まで中止。松竹は16日から再開させるつもりだった。関係者は「今は我慢の時なのか…」と迷いを見せていた。

 《豪華キャストで今春一番の注目舞台も…》ほかにも大きな影響を受けそうな演劇作品はある。今春一番の注目作「桜の園」(4~29日、東京・Bunkamuraシアターコクーン)だ。大竹しのぶ(62)、宮沢りえ(47)をはじめ井上芳雄(40)、黒木華(30)、杉咲花(22)ら豪華キャストが集結。演劇関係者は「これほどのキャストが再度集まることはできないため延期はない。3億円規模の舞台でもあり、どうにかして開催できる形があれば」と頭を抱えている。すでに12日までの中止は決定しているが、今後の展開に注目が集まる。

 劇団大人計画は舞台「もうがまんできない」(東京・本多劇場)を5月3日まで予定。演出を手がける宮藤官九郎(49)が感染し治療を続けるなかで上演の道を探っていた。12日までの中止は発表済みだが、こちらも判断が迫られる。

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2020年4月7日のニュース