「ルイ」の穴は「ルイ」が埋める 明大・中山琉唯が代打本塁打でV戦線残留 誕生日を自ら祝う

[ 2024年5月27日 16:55 ]

東京六大学野球春季リーグ戦第8週第3日   明大4―2法大 ( 2024年5月27日    神宮 )

<明大・法大>試合に勝利し、ホームランボールと共に笑顔を見せる明大・中山(左)と宗山(撮影・松永 柊斗)
Photo By スポニチ

 明大に「代打の神様」が誕生した。前日に代打でリーグ戦初安打の適時打を放っていた副将の中山琉唯捕手(4年)が大仕事だ。

 2―2の8回1死二塁から代打で登場すると、左越えに決勝2ラン。表情を変えずに冷静にダイヤモンドを一周した中山。一塁側ベンチで迎えた田中武宏監督は帽子を取り、頭を下げ「あんなことをやってくれたらね」と殊勲打を称えた。

 大学最終年となった今春に初めてリーグ戦に出場すると、通算3打席目で最高の結果を残した。しかもこの日、5月27日は中山の誕生日だ。チームを優勝戦線に残す一打を「昨日と同様にチャンスで選んでいただけた。リラックスして打席に立つことができた。外野が前だったので越えるとは思った。まさか入るとは」と振り返った。

 遊撃手として攻守の要の宗山塁主将(4年)は上半身のコンディション不良で欠場中。その中で中山は「宗山ができないとこを担っていく」と強い気持ちで試合に臨んでいた。

 6月1日から始まる早慶戦で慶大が2勝1敗の場合は明大―早大の優勝決定戦。慶大2勝の場合は明大優勝とまだ可能性は残されている。「優勝の望みはつないだので良い結果になるように準備するだけです」と見据えた。「ルイ」の穴は「ルイ」が埋める。中山の強い気持ちがバットに乗り移った。(柳内 遼平)

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年5月27日のニュース