阪神“サンデー才木”の安定感は不変 「とにかく打たせて取りながら」7回1/3無失点

[ 2024年5月27日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神1-2巨人 ( 2024年5月26日    甲子園 )

<神・巨>6回、坂本の打球に反応する才木(撮影・須田 麻祐子)
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 味方の援護が少なくても、相手先発が無安打投球を続けていても、阪神・才木の安定感は不変だった。7回1/3を投げて7安打無失点。ピンチを背負いながらも要所を締め、0を並べた。これで防御率は1・54まで良化した。

 「早打ちだったので、とにかく打たせて取りながらいけたのは良かった」

 7回1死までノーヒットノーランを続けていた巨人・菅野と、息詰まる投手戦を繰り広げた。最大のピンチは6回2死一、二塁。打席には4番・岡本和を迎えた。149キロの外角直球を捉えられたが、打球は右翼・森下の正面へ。ホッとしたような表情を浮かべながらガッツポーズした。

 「守備でリズムを向こうにやらないようにと意識していた。先制点をやらなかったのは良かった」

 球宴のファン投票中間発表では、ここまでセ・リーグ先発投手部門で1位を快走。「オールスターのため、とかはない。チームが勝てるような投球をすること」と話すものの、虎党を中心に、多くの野球ファンが右腕の投球に注目していることは確か。降板後に救援陣が逆転を許して6勝目は逃したものの、見事に期待に応えた。

 今季は全て日曜日に先発しており、チームの日曜日成績7勝2敗に大きく貢献している。幼少期は「(日曜夕方に放送される)サザエさん見るのが嫌だったっすね…」と休みが終わる直前の寂しさが思い出として残っている。今は、チームの雰囲気を左右する大切な曜日だと考えている。

 「日曜日は大体、(カードの)3戦目になる。連勝で来たり、連敗で来たり、1勝1敗で来たりする中で、どうやって休み明けの火曜日につなぐのか、という意味で凄く大事。そこは今年、いい流れでやれている」

 この日は始球式に元女子レスリング日本代表で五輪3連覇を遂げた吉田沙保里さんが登場。マウンド脇からその様子を眺めた才木は、「タックル来るかと思った」と冗談めかした。絶好調の右腕は、交流戦でも打者を圧倒する。(松本 航亮)

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