巨人ドラ1・西舘がプロ1勝! 9回3人斬りで昨季苦戦の甲子園2年ぶりカード勝ち越し導いた

[ 2024年5月27日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―1阪神 ( 2024年5月26日    甲子園 )

<神・巨>初勝利を挙げ、阿部監督(左)とポーズを決める西館(撮影・須田 麻祐子)
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 巨人のドラフト1位・西舘勇陽投手(22)が26日、阪神戦でプロ18登板目にしてうれしい初勝利を挙げた。同点の9回に登板して3者凡退に抑え、味方が10回に勝ち越した。昨季は3勝10敗と苦しんだ甲子園での3連戦を2勝1敗で終え、22年9月2~4日以来2年ぶりのカード勝ち越し。交流戦前最後の試合を逆転勝利に導き、チームは貯金2の3位で28日からパ・リーグ相手の交流戦に臨む。

 少年時代は、兄に負けまいと厳しい場面で腕を振ってきた。9回に追いつき、その裏に巡ってきた登板。西舘は中大の1学年先輩の3番・森下から始まる好打順にも動じず、3者凡退で10回の勝ち越しを呼び込んだ。

 「(実感は)あまりないですね。いつ点が入るか分からなかったので。クリーンアップのところを抑えられたのが良かった」

 開幕から勝ちパターンを任され、既に14ホールドのルーキーは、マウンドと同じように淡々と振り返った。「顔に出ないだけで、実は緊張している」と明かすが、緊迫した場面でも表情を変えない強心臓が武器の一つ。その土台をつくったのは1学年上の兄・洸希へのライバル心だった。

 父・満弥さんは「野球に限らず、目標は兄に勝つことと話をしたり、負けた後は悔しくて黙々と練習していた」と振り返る。一戸中時代は、今も社会人の七十七銀行でプレーする兄・洸希が先発で、西舘はリリーフ登板が中心だった。最終回や一打逆転の場面でマウンドに上がり、負けまいと腕を振った。「良い投球をするというか、崩れることはなかったので凄いなと思っていた」と満弥さん。救援への適性は自然と磨かれていった。

 中学3年になる直前には、練習試合で腰椎分離症を発症。思うように投球できなかった。それでも、その期間に進めたのは投球フォームづくり。下半身の使い方から見直して形にした。花巻東時代も踏んだ甲子園のマウンド。「高校の時は全く力がなかった。少しは成長できたかな」とプロ18試合目でも疲れを見せずに投げ切った。

 「どう喜んでいいのか分からなかった」とヒーローインタビューでようやく新人らしさがのぞいた。「凄い良かったので、継続していけるように」。黄金ルーキーが、22年9月以来となる敵地・甲子園でのカード勝ち越しに導いた。(小野寺 大)

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